こんにちは、元警察官のyotaroです。
おそらくドラマの影響でしょうが、
「刑事と警察官は違う?」
という認識の方が一定数居るようです。
ドラマやアニメの影響で、探偵と刑事と混同している方も居ますよね。
刑事=警察官です
「警察官」と「刑事」に違いというものはありません。
「刑事」というのは、刑事課で働く警察官の「通称」みたいなものです。
各警察署に「刑事課」という課が存在しており、そこで働く人がいわゆる「刑事さん」です。
例) ○○警察署刑事課
刑事の仕事と役割
刑事課の仕事は、主に「刑法犯」の犯罪捜査です。
窃盗、暴行、放火、詐欺など、分野ごとに刑事一課、刑事二課~等と別れます。
刑法犯以外の犯罪、 道路交通法であれば、交通課、その他の特別法犯になれば生活安全課とそれぞれ別れています。
刑事課の仕事内容や種類については以下の記事で紹介しています。
刑事課の警察官を「〇〇刑事」と呼ぶのか?
よくテレビドラマだと、 「○○刑事」と刑事のことを呼びますよね。
実はこの呼び方、 警察組織ではあまり一般的ではありません。
警察組織では、 苗字 + 役職 (階級)で呼ぶのが一般的です。
例えば、 刑事課に鈴木という巡査部長(役職は主任) がいるとしましょう。
その方を呼ぶ際は、鈴木部長若しくは鈴木主任が一般的です。
〇〇刑事と呼ぶケース
○○刑事という呼び方は一般的でないとは言いましたが、愛称として〇〇刑事という呼び方をすることもあります。
刑事課員になり立ての若手巡査なんかは、こうした呼び方をされていましたよ。
じゃあ探偵とは何なのか?
ドラマやアニメの正解だと、探偵が事件の現場に来て「あーだこーだ」やっていますよね。
探偵が難事件を解決に導くこともあります。
現実には、探偵が事件の現場に来ることはありません。
探偵には捜査権が与えられておらず、事件の現場に居合わせたところで何もできないでしょう。
それどころか、現場の警察から排除されてしまうでしょう。
探偵を犯罪捜査のアテにしている警察官は現実には存在しません。
警察から見た探偵というのは、ちょっといい方は悪いですが、
「依頼を受けてグレーな手法で身元調査している人たち」
くらいの認識なのです。