こんにちは、元警察官のyotaroです。
皆様のお家に、いきなり警察官が来たことはありませんでしたか?
もしくは、「インターホンの通知を見たらに警察官が写っていた!」という経験がある方もいるかもしれません。
いきなり警察官が家に来たら、何も身に覚えがなくてもドキッとしますよね。
今回は、そうした皆様の不安を解消するために、「警察官が突然家に来る理由」についてお話します。
警察官が急に来ても心配する必要は無し!
まず最初にお伝えすることとして、警察官がいきなり訪問してきたとしても、不安になる必要はありません。
警察官が一人でいきなりあなたの家を訪れて、逮捕したり警察署に連れて行く可能性は極めて低いからです。
(※捕まる心当たりがある場合は別です。)
それでは、警察官が来る理由にはどういったものが考えられるでしょうか?
警察官が一人で家に来る理由として考えられるもの
理由1 巡回連絡という地域の実態把握活動のため
最も考えられる理由は、巡回連絡という地域の実態把握活動です。
地域課のお巡りさんには、それぞれに受け持ちの地区が割り当てられています。
地区を受け持つ警察官は、年に1回程度、管轄の地区の住民を訪問して、実態把握に努めるように指示されています。
戸別の訪問を通じて、地域の情報を収集したり、防犯指導をすることで、治安の向上を図るのが目的です。
じゃあ具体的に巡回連絡で何を聞かれるか?
と言うと、お住まいの方の
・住所
・氏名
・生年月日
・電話番号
・職業
などが聞かれます。
「巡回連絡カード」という様式に記載を求められるパターンがほとんどだと思います。
理由2 周辺の事件や事故の聞き込み捜査のため
次に考えられる理由として、事件や事故の聞き込み捜査のためです。
何らかの事件や事故が発生すると、警察官が周辺の家を訪問して、目撃状況などについて聞いて回ることがあります。
例えば、誰かが自宅で亡くなった事案があるとしましょう。
その場合、「それが事件なのか否か?」を明らかにする必要があります。
その捜査の一環で、周辺にお住まいの方に聞き込み捜査を行います。
巡回連絡には対応した方が良いのか?
巡回連絡の場合だと、氏名や生年月日について聴取されると記載しました。
このご時世、自分の個人情報を教えたくない!って方は多いと思います。
巡回連絡は拒否してもOK
巡回連絡はあくまで任意活動です。
巡回連絡カードの記載を依頼する際に、警察官から個人情報の利用について説明があると思います。
災害や事件事故に巻き込まれた際に、連絡先や身元がわかるようにするため~というのが理由ですね。
この説明を受けた上で、個人情報を答えたくない!と言う方は無理に答える必要はありません。
拒否したからと言って、警察から不利益を受けることもありません。
断り方としては、
「すみません、ご遠慮させていただきます」
で大丈夫です。
まずあり得ないと思いますが、拒否したにも関わらずなかなか帰ってくれない場合には、警察署に通報する旨を伝えましょう。
警察官的には巡回連絡に対応してもらえるとありがたい!
巡回連絡について拒否しても大丈夫と述べましたが、警察官的には対応していただけると非常にありがたいです。
この巡回連絡、やみくもに個人情報を収集することが目的ではありません。
地域住民の生の声を聞く、ということに大きな意義があるのです。
地域の情報は、そこに住んでいる人にしかわかりません。
市民の方からのちょっとした情報が、窃盗犯の検挙のきっかけになることもあります。
巡回連絡カードは全ての項目を記載する必要はないので、最低限教えても良いかなって情報だけでも教えていただけると幸いです。
この人本当に警察官?と不安に思ったら
もしあなたの家に来た警察官が、
ちょっと本物かな?疑わしいな?
と思ったら、その場で警察署に電話をして確認してみてください。
目の前の警察官にも
「本当に警察官か確認したいので、警察署に電話しますね」
と正直に言ってしまいましょう。
言われた方の警察官は少しだけ傷つきますが、これは決して珍しいことではありません。
巡回連絡のあるあるですが、本物の警察官でも偽警察官として見られ、後から通報されてしまうことがあります。
これは、若い新人のお巡りさん等にはあるあるなんです。
慣れない一人での巡回連絡、緊張でうまく話せなかったりして、不審に思われてしまうんですね。
警察署に電話をして、無事本物であることが確認できたら、巡回連絡に答えてあげてください。