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警察犬は役に立たない!?警察犬が活躍する条件とは?

この記事を書いた人
yotaro

警察歴8年、元某県警の巡査部長。
結婚を機に転職し、今は別の仕事をしています。
警察に興味のある方や、警察官試験に興味のある方向けに情報を発信しています。
実際の現場で経験した「リアルな声」をお届けしたいと思っています。

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こんにちは、元警察官のyotaroです。

今回は、私が現場で見てきた警察犬についてお話します。

警察犬、ちょくちょくニュースでお手柄記事を見かけますよね。

行方不明だった人を見つけたり、証拠品を見つけたり・・・

こうしたお手柄記事ばかり見ていると

「全部警察犬で良いんじゃね?」と思いませんか?

実際そう上手くいかないんですよ。

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警察犬が活躍するためには条件がある! 臭いを辿るためには

お手柄ばかり報道されますが、警察犬も万能ではありません。

むしろ、能力を発揮できないシチュエーションの方が多いくらいです。

だいたい以下の条件下でないと、なかなか能力を発揮できないようです。

捜索対象の人や物がそんなに離れていない

捜索対象である人や物が、失踪現場からそれほど離れていないことが条件です。

距離が遠くなるにつれ、臭いを辿ることが難しくなるみたいです。

また、途中で車で連れ去られたりしている場合は、連れ去られたと思わしき場所で留まってしまうみたいです。

臭いを辿れるのは徒歩圏内と思った方が良いですね。

失踪から時間が経っていないこと  雨は天敵!

当然ですが、失踪から時間が経てば経つほど臭いを辿るのは難しくなります。

車の通りや他の通行人の臭いなど、ノイズが増えてしまうからです。

また、失踪直後に雨が降ってしまうと最悪で、臭いが変わってしまい発見の望みが薄くなってしまいます。

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犬より先に歩いて行く!?面白い警察犬訓練士の話

私が現職だった時の話です。

行方不明になったお爺ちゃんの捜索のために、これまたお爺ちゃんの訓練士と、ベテラン警察犬が派遣されてきたことがありました。

行方不明者が使用していた枕カバーを警察犬に嗅がせたものの、警察犬の反応は薄い様子。

とりあえず失踪場所付近をうろつきますが、途中で困って座り込んでしまいます。

すると何を思ったのか、訓練士のお爺ちゃんが

「こっちだぞ!?」

等と言って、警察犬を先導し勝手に歩き始めたのです。

「警察犬じゃなくて訓練士が探してるじゃねーか!」

と警察署内でも大いに話題になりました(笑)

さらに、捜索中に行方不明のお爺ちゃんが家に帰ってきて、無事発見というオチまでつきました。

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警察の仕事