今回は警察官の視点から見た交通安全運動についてお話ししたいと思います。
12月に入り、今年も残すところあとわずかになりました。
12月は統計上最も交通事故の発生件数が多く、警察の事故防止活動が活発になります。
全国的に冬の交通安全運動も始まっていますので、交通事故はもちろん、交通違反にも気を付けていきたいですね。
事故統計に興味がある方は警察庁で出している交通事故の統計データをご覧になってみては。
交通安全運動とは?
簡単に言えば「地域の皆で交通ルールを守って事故を防止しましょう」って取り組みですね。
1年を通じて春夏秋冬それぞれ行われています。
交通安全運動で警察官は何をするのか
真っ先に思いつくのは交通指導取締です。
交通安全運動期間中は各警察署で交通指導取締が非常に活発になります。
朝の通勤時間帯や、帰宅時間帯、皆がスピードを出しがちなところで取締をやったり、どこかの交差点に立ったりして違反を探したりしていますね。
この交通安全運動期間中の取締実績は、本部への報告が求められるため、どこの警察署もそれなりに本気で取り組んでいます。
件数が少ないと本部からの覚えが悪いですからね(笑)
もう一つは立哨活動です。
朝方学校や幼稚園の近くに立って、横断歩道を渡る際の安全確保をしたり挨拶運動を行っています。
駐在所で勤務する方や自分の担当区域がある方などは、この立哨活動にあたることが多いですね。
(交通違反検挙実績に乏しい人は交通指導取締に駆り出されることも・・・)
交通安全運動期間の辛いところ
各県によって違いはあると思いますが、だいたいどこの県でも午前7時頃から仕事に就くことが強いられます。
午前7時から仕事開始なので、実際は午前6時50分くらいには警察署にいないと間に合わないことになります。
その間の残業代は出ず、早めに帰れるなんてこともありません。
約10日間ある交通安全運動期間のうち、土日を除いた約一週間と短い期間ではありますが、朝弱い人にはちょっと辛い時期ではあります。
余談ですが、市役所でも交通安全運動の仕事がありました。
しかし、こちらは朝早く来た分は早く帰れる勤務になっていて驚きました。
同じ公務員と言え、働き方が全く違いますね。
警察官と市役所、双方で働いてみて分かった違いについてもいずれお話ししようと思っています。