こんにちは、元警察官のyotaroです。
今回は、ネット上でまことしやかに囁かれている
「警察官は早死にする、寿命が短くなる」
といった噂について考察してみます。
実はこのテーマ、私が警察官になる前にめちゃくちゃ気になって調べた内容でもあります。
警察官が早死にする、寿命が短いことを示す客観的なデータは無い！
私が警察官になる前に調べた約１０年前から現在まで、
「警察官が早死にする、寿命が短くなる」
ことを客観的に示すデータは一切ありません。
「そもそもそんな統計本当に取るのか？」
といった疑問もあります。
警察にとってマイナスイメージでしかありませんからね。
警察官の寿命平均は６２歳！？等という情報の出所
私が警察官になる前、今から約１０年前ですね。
匿名掲示板で警察官に関する情報を収集中、
「警察官は寿命が６２歳！」
といった書き込みを発見しました。
その書き込み内容が気になり、情報源について調べた結果
「警察官の寿命は短い」
といった情報の出所は、警察官OBである北芝健さんの書籍や記事のみでした。
正直なところ、当時の私ですら
「警察官の寿命が平均６２歳、というのは鵜吞みにできないな」
と感じました。
１０年たった今でも、それ以上に信頼性のある情報源は全くありません。
警察組織内では警察官の寿命についてどう語られていたか？
警察官が早死にする、という客観的なデータこそありませんが、現職中色々な人が
「警察官は長生きできないと思う」
と話をしていたのは事実です。
yotaro自身、そんな気もしていました。
また、実際に警察OBの方や現職の方で早逝する方をちらほら見てきたのも事実です。
退職後ポックリ逝ってしまう人
仕事が生きがいでバリバリやっていた人が、退職後急に萎んでしまって早死にしてしまうケースは聞いたことがあります。
家庭も顧みず、仕事人間だった人はこうなりやすいみたいです。
昔はそういう人が多かった、とベテランの先輩に聞いたことがあります。
現職中に病気などで亡くなってしまう
警察官の中には、現職中に病気などで亡くなってしまう方も居ます。
激務による疲労やストレスが、何らかの影響を及ぼしている可能性は高いでしょう。
yotaroが居た県警では、５０代くらいの方で、泊まり勤務中に亡くなってしまった方が居ました。
他にも、病気で休職して、そのまま帰らぬ人になってしまうケースも見てきました。
脂が乗ってくる、働き盛りの４０代～５０代くらいの方が多い印象です。
寿命が短くなるといわれる原因
「警察官は寿命が短い！」という明確なデータこそないものの、
「なんとなく短そうではあるよね」
というのは、皆さん思われると思います。
原因について挙げてみました。
夜勤があるため
警察官、とくに地域課の交代制勤務の警察官は夜勤があります。
この交代制勤務を年老いてまで続けるのは厳しいでしょう。
実際、定年間際のベテラン勢は、夜勤中疲れて寝落ちしてしまう人が多かったです。
そのくせ、仮眠から戻ってくるのは早かったり。
ベテラン曰く、「年を取ると長時間寝る体力も無くなる」そうです。
また、同じ年齢であっても、交代制勤務メインの人と日勤勤務の人を比べると、老け方に違いがあるように感じました。
５５歳の同期が居るとして、一方は警察署の署長、もう一方は交番の三交代勤務。
まだまだ若々しくて溌溂とした署長と、よぼよぼで白髪だらけの交番のおじいちゃん・・・
「え、○○交番のお爺ちゃん、署長と同期生なの！？」みたいな感じで驚くことがあります。
もちろん、老け方には個人差もあると思いますが、長いこと夜勤交代制をやっていると身体にガタがくるんじゃないかと思います。
激務やストレスのため
警察官の仕事は日々ストレスに晒されています。
突然の呼び出し、危険な仕事、長時間労働、体育会系組織特有のハラスメント等・・・
心身に疲労が蓄積しやすいのは言うまでもありません。
早死にする客観的なデータこそ無いが、現職中から健康には気を付けましょう
「警察官は寿命が短いのか？早死にするのか？」
といった問に対しては、
「客観的なデータはないけど、早死にの傾向はあるのかもしれない」
というのが、これまで警察官をやってきた私なりの考えです。
「長生きしやすい仕事か？」
と聞かれれば、間違いなく「ノー」ですからね。
現職中は健康診断が半年に１回のペースであるので、食事・運動・睡眠に気を付けて長く活躍できるようにしたいですよね。
