元警察官のyotaroです。
今回は、警察官として結婚生活を送った経験から思う、警察官と結婚するメリット・デメリットについてお話します。
私は警察官在職中に結婚しましたが、現在は警察官を退職し、別の職場で働いています。
主に私の妻から聞き取った内容なので、警察官の男性と結婚したい!という方には参考になると思います。
警察官と結婚するメリット
妻に警察官と結婚するにあたってのメリットについて聞いてみたらこんな回答がありました。
おおむね想像通り、といった内容ですね。
家族・親戚受けが良い
家族や親戚に私を紹介する時に、警察官は受けが良かったとのことです。
なんだかんだで、ある程度の社会的信用があるということですね。
これは決して自分自身の信用ではなく、今までの警察の先輩方が築いてくれた信用・ブランドのおかげなのでそれについては本当に感謝ですね。
一緒にいて安心感がある・頼もしい
何かあった時に頼もしい、守ってくれそう、とのことです。
確かに、警察官全体の傾向として、交通マナーや防犯意識は高いですし、一緒にいることに安心感はあるのだと思います。
給料がそれなりに良くて安定している
給料も公務員の中では高給取りですし、各種手当や福利厚生も備わっていますからね。
何も問題を起こさない限り、定年まで家族を養っていくことは可能でしょう。
結婚式で旦那が警察の制服を着てくれる
警察官には、式典の際に着用することができる「礼服」があります。
見た目はほとんど制服と同じですが、金色のモールや装飾のあしらいがあるちょっと豪華な服ですね。
警察官が結婚式をやる場合、だいたいの方がこの礼服を着る方が多いです。
警察官との結婚に憧れている方にとっては、「ああ、警察官とけっこんするんだなぁ」と実感できるポイントかもしれませんね。
警察官と結婚するデメリット
メリットと同様に、デメリットについても妻に聞いてみました。
すると妻の口からは「正直デメリットの方が大きいと思うよ」との声が。
旦那が仕事中、ふと心配になる
皆さんご存知のとおり、警察官は非常に危険を伴う仕事です。
交通事故、火災、喧嘩、災害等ありとあらゆる危険な現場に赴きます。
旦那が仕事中、ニュースで警察官が危険な目に遭った話を見た日なんかは、心配で仕方がなかったとか。
朝仕事に行くたびに、「無事に帰ってきてね」と心配そうに妻が口にしていた姿が思い出されます。
何かあった時に仕事を優先されてしまう
大きな事件や災害があった時、警察官は休みであっても警察署に参集しなければなりません。
家庭があっても、基本的に仕事が優先です。
休日だって、突然無くなることもあります。
休日にデート中、急に呼び出しがかかり、途中で帰らざるを得なかったこともありました。
泊まり勤務で旦那が居ない時寂しい・心細い
警察官の仕事は泊まりで丸一日家を空けることもあります。
そんな日は常に心細い思いをしてしまうようです。
地元や実家が近い場所に住んでいればそういった寂しさも紛れるでしょう。
しかし、転勤などで誰も知り合いがいない土地に行ってしまうと、周りに誰も頼れる人がいない状況に陥ることもあります。
転勤に伴う引っ越しが多い(※県によります)
警察官は基本的に県単位で採用されるため、県内の各警察署を異動してまわります。
そして、異動すれば基本的に異動先の警察署の管轄内に住むことが求められます。(※
小さい県や首都圏であれば、必ずしも管轄内に住むことは求められません。)
何か事件や災害があった時に、少しでも早く参集するためですね。
警察官は、だいたい平均して3年くらいで転勤します。
つまり、3年に1回くらいは引っ越しがあるわけです。
ちなみに私は8年で4回引っ越しをしました。
ただ、この転勤に伴う異動は、面積の大きい県の警察官特有のものかもしれませんので、参考としてください。
警察の官舎だと奥様同士の関りがあることも
転勤が多い絡みから、安く入れる警察官の公舎に住むことはよくあります。
しかし、ここで有りがちなのが奥様同士の関わりあい。
人間関係を苦にしない人であれば上手くやっていけるでしょうが、煩わしさを感じる方も多いでしょう。
番外編:警察官との結婚といえば・・・身辺調査の噂
メリット・デメリットには記載しませんでしたが、
警察官の結婚相手は身辺調査されるんじゃないの?
という噂がありますよね。
結婚相手の身辺調査は絶対にやります
その目的は、組織防衛のためです。
警察と敵対している組織の構成員が、警察官と結婚して内部情報を盗み出すことを防止する必要があるのです。
信じられない話ですが、いまだにそういった目的で警察官に接近工作を仕掛ける団体は存在するのです。
参考までに、採用試験の身辺調査に関する記事を掲載します。
結婚相手の身辺調査の着眼点はただ一つ
身辺調査と言っても、結婚する相手の方を監視したり尾行するようなことはありません。
焦点になるのは、警察の監視団体の構成員か否か?
それだけです。
監視団体の構成員であれば、彼や彼女が警察官のまま結婚するのはかなり難しいでしょう。
結婚したい相手が監視団体の構成員である場合、その警察官は結婚を辞めるかor警察官を辞めて結婚するかの二択を迫られます。
警察官という仕事は奥様の理解が必要不可欠
メリットとデメリットの両方を述べてきましたが、いかがでしたでしょうか?
おおむね予想通り、といった内容ですかね。
警察官と結婚したい!という方は、それなりの覚悟は持っておいた方が良いかもしれませんね。
逆に警察官の方は、「これだけ心配をかけているんだ」と改めて気づかれるかもしれません。
これから結婚を考えている警察官の方や、警察官の彼女さんに参考になれば幸いです。