こんにちは、元警察官のyotaroです。
今回は、駐在所の奥様の役割や大変さについてのお話になります。
警察官と結婚している方や、結婚を控えている方!
既にご存知の方もいるとは思いますが、旦那様が駐在所勤務になると、基本的に家族でそこに引っ越すことになります。
自宅が職場になるわけですね。
とはいえ、旦那様が1日中駐在所にいることはありません。
事件や事故があれば現場に赴きますし、日頃からパトロールも行う必要があります。
旦那様が不在の間は、奥様が住民の問い合わせに対応しなくてはなりません。
その対価として、駐在所の奥様には手当が支給されます。
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駐在所の奥様の役割
駐在所の奥様は、 駐在所運営の補助的な業務を担うことになります。
事件や事故の届出があれば旦那や警察官への取次 など
住民の方から事件や事故に届けてを受けた場合 旦那様が勤務中であれば旦那様に
旦那様が不在であれば旦那様の上司にあたる地域課の係長 あたりに連絡しましょう
すぐにパトカーを差し向けてくれるはずです
旦那不在時の来客者対応
その他、事件や事故の扱いではないものは、奥様が対応することになります。
簡単な落とし物届や、道案内などの対応ですね。
駐在所の妻はずっと家にいなければならないのか?外で働くことはできる?
決して駐在所を不在にしていけないわけではありません。
ただし、奥様手当の支給にはある程度の制約があります。
駐在所の奥様手当の支給額や要件
実際の規定を元に確認してみましょう。
以下は愛媛県警の規定になります。
○駐在所等家族報償費及び市民接遇報償費の支給について
第1 駐在所等家族報償費
5 支給金額
(1) 駐在所等家族報償費の支給金額は、次の表に掲げるとおりとする。
https://www.police.pref.ehime.jp/kitei/reiki_honbun/u227RG00000350.html
種別 月額 1月の在住日数(受給者が駐在所又は駐在所の宿舎に居住し、願届の受理その他の警察用務を援助することができる状態で生活した日数をいう。儀礼参加、通院等社会通念上妥当であると認められる事案以外でおおむね8時間以上外出した日、病気療養中で警察用務の援助ができない状態にあった日等は含まれない。以下同じ。)が15日以上の場合 79,000円 1月の在住日数が8日以上15日未満の場合 39,500円 1月の在住日数が3日以上8日未満の場合 19,750円
愛媛県警の場合だと、15日以上の在住で79,000円が支給されることになっています。
駐在所の妻でも外で働くことは出来る
なお、駐在所の奥様だからと言って、必ずしも駐在所に居続けなければいけないものではありません。
規定内のどこにも、駐在所の奥様が働きに行くことを禁止する文言はありませんからね。
あくまで、駐在所のお手伝いをしてくださる奥様に手当を支給しますよ~って規定に過ぎません。
yotaroの知り合いの駐在さんの奥様で、扶養から外れるくらい働いている方もいらっしゃいましたよ。
奥様手当の支給要件との兼ね合いや、扶養手当のことも考えて、外で働くか家に残るべきか考えるのがベターです。
駐在所の奥様の大変さや辛いところ
地域住民との距離感が近い
そもそも駐在所があるような場所は田舎なので、地域の繋がりは強いです。
駐在さんというのは、良くも悪くも地域内では大きな存在で、自治会などの集まりにも頻繁に呼ばれることになります。
奥様が旦那の代わりに会合に行くようなことはほとんど無いでしょうが、「駐在さんの奥様」というだけで注目される存在になります。
yotaroの知人の奥様で、「外出先まで見られているのが嫌になる」と言っていた方が居ました。
その方は暗に、駐在所を不在にしていたことを住民から揶揄されてしまったのです。
こうした地域住民の目を気にしなければならない、駐在所特有の面倒臭さは、人付き合いが苦手な方だと特に苦痛に感じてしまうこともあるでしょう。
旦那がいない間の来客対応が心労になる
難しい事件や事故のことは旦那に任せるにしても、ふらっと地域住民が駐在所を訪れることもあります。
ちょっとした相談から、よもやま話まで。
奥様であってもある程度は耳を傾けなければならないこともあります。
また、どの地域にも一定数「頭のおかしい人(通称MD)」がいるものです。
旦那が居れば平気ですが、奥様が一人の時にそういった人間が駐在所に訪れることだってあります。
yotaroの知り合いの奥様の中には、可哀そうなことに、頭のおかしい人の対応で精神を病んでしまった方も居ました。
警察官であれば、ある程度MDの対応は慣れていますが、奥様はそうも行きません。
その駐在さん1年で駐在所からの異動を申し出、その後は独身の駐在さんが代わりに入ることになっていました。
実際に駐在さんから聞いた裏技
駐在さんの中には、奥様を家に残すことに対して不安を抱えている方も少なくありません。
近年、交番や駐在所への襲撃事件も増えており、「出来るだけ奥様を危険な目に遭わせたくない」と思うのは当然です。
そこで、yotaroが実際に駐在さんから聞いた、奥様を危険な目に遭わせないための裏技?を紹介します。
手当が満額支給される日数や時間だけ家にいる
これは定番中の定番ですね。
15日家に居ることが奥様手当満額支給の要件であるのならば、15日だけ家に居るようにすれば良いのです。
外出にしても、8時間以上外出しないように調整するようにします。
極力外線の電話には出ない
駐在所には警察電話と繋がっている電話機と、外部からの電話がかかってくる電話機があります。
警察電話には、主に旦那の上司にあたる地域課の係長ないし課長あたりから電話がかかってくるため、電話には出ておきましょう。
電話に出ないと奥様の不在を疑われることになります。
しかし、外部からかかってくる電話は、ある程度無視してしまっても大丈夫でしょう。
駐在所にかかってくる電話の中には、頭のおかしい人からの電話もあるため、余計な心労になりかねません。
番号が表示されるタイプの電話機であれば、番号だけ控えて旦那様に折り返しお願いするのもアリでしょうね。
来客も知っている人以外は極力 出ない
駐在所の訪問者に関しても、知っている人以外は極力出ないようにしましょう。
昨今どんな危険な人物が駐在所を訪ねてくるかわかりません。
駐在所や交番への襲撃事件のニュースが相次いでいた時期に、yotaroの同僚だった駐在さんは「嫁さんを駐在に残しておくのが本当に怖い」とおっしゃっていました。
一番大切で守るべきなのは、自分の奥様や子供に違いありませんからね。
裏技は目をつけられない程度にやりましょう
いくつか裏技を紹介しましたが、これらは当然ですが駐在所の奥様として好ましいものではりません。
地域住民の監視や、旦那の上司の目に付かないようにやりましょう。
もちろん、旦那様にも相談してくださいね。