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広島県警で不祥事!警察官が反則切符をシュレッダーで処分!

この記事を書いた人
yotaro

警察歴8年、元某県警の巡査部長。
結婚を機に転職し、今は別の仕事をしています。
警察に興味のある方や、警察官試験に興味のある方向けに情報を発信しています。
実際の現場で経験した「リアルな声」をお届けしたいと思っています。

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こんにちは、元警察官のyotaroです。

広島県警で不祥事の発表がありましたね。

不祥事の内容は「イライラして反則切符をシュレッダーにかけた」とのこと。

“イライラしていた” 警察官が反則切符をシュレッダーに

広島県内の交番に勤務する巡査長が、交通反則切符などをシュレッダーにかけて廃棄したとして2日付けで、減給の処分になりました。

減給処分を受けたのは、県内の交番に勤務する28歳の巡査長です。
警察によりますと、この巡査長はことし6月、交通反則切符などをシュレッダーにかけて廃棄したということです。
調べに対し、巡査長は「勤務交代の際に職場が整理されていないことにイライラして困らせてやろうと思った」と話しているということです。
警察は、巡査長を減給10分の1、3か月の減給処分とするとともに公文書毀棄の疑いで書類送検しました。
巡査長は依願退職したということです。
広島県警察本部の中上敏彦首席監察官は、「警察官としてあるまじき行為であり、深くお詫びする。再発防止に取り組むとともに、信頼回復に努めていく」とコメントしています。

“イライラしていた” 警察官が反則切符をシュレッダーに|NHK NEWS WEB 

以上のような内容でした。

言語道断の内容ですね。

こんな不祥事でも依願退職(懲戒免職、クビではなく退職金有り)で済んでしまうあたり、市民の理解を得られるのか?疑問に感じますね。

広島県警のその他不祥事はコチラ↓

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「交通反則切符をシュレッダー」はよくある不祥事!?

実は、警察官が交通反則切符をシュレッダーしてしまうという事例、そんなに珍しくありません。

むしろ、警察官の不祥事の中では典型的な、それも若い警察官がやりがちな事例です。

警察学校や警察署でも、不祥事の典型例として口酸っぱく注意を促されるポイントでもあります。

なぜそのようなことが起こり得るのでしょうか?

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交通切符をシュレッダーしてしまう理由は?

最も考えられる理由としては、交通切符の処理が追い付かなくなってしまったから、でしょう。

交通切符の作成は、若い成りたての警察官だと不慣れな者も多く、1件処理するだけでも時間がかかってしまうことがあります。

それが何十件もあるとすれば、途方もない作業に感じてしまうことでしょう。

それの処理に加えて、パトロールに出たり、事件処理があったり、捜査書類の作成が重なってしまったり・・・書類で手が回らなくなってしまうことは容易に想像できます。

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交通切符作成の何が大変なのか?

交通切符の作成は、パトロール中に交通違反を発見し、違反者に対して交通違反を告知してからが本番です。

違反者に対し、交通違反を告知するだけも大変ですが、その後警察署に帰ってからの書類整理も大変なのです。

  • 違反を発見した状況の図面の作成
  • 違反を発見した際の状況の書類を作成
  • 交通反則切符のシステム入力
  • 活動日誌への記載等・・・

慣れていればある程度件数が増えても、処理することは容易です。

しかし、切符の作成が苦手な警察官にとっては、1件あるだけでも重荷に感じてしまうことは容易に想像できます。

こうした時、若い警察官の中には、誰にも相談できず自分一人で抱え込んでしまう者も居ます。

切符をいつまで経っても処理できず、そのまま机の中にしまい込んでしまったり、こっそりシュレッダーにかけてしまったり・・・

後日、切符の点検の際等に発覚し、処分を受けることになります。

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上司が部下の業務を管理出来ていないことも問題!

さて、このような不祥事、シュレッダーをする警察官が悪いのは当然のこと。

しかし、上司が部下の業務を適正に管理できていないことも問題の一つです。

基本的に、交番の警察官は二人一組で行動します。

上司である巡査部長と部下である巡査(巡査長)というのが最も多いパターンですね。

ここで問題になるのが、巡査部長は書類等の仕事を巡査に押し付ける傾向が強い、ということです。

部下の能力を伸ばすという名目で、自分が楽するために仕事を押し付ける巡査部長はどこにでもいます。

部下に切符を作らせて、上司は切符にサインするだけ―(実績は折半されます)

yotaroは幸いにして、そうした上司と組むことはありませんでしたが、同期生中にはそうした上司にあたり、苦しんでいる者も居ましたね。

切符の後始末は決して難しいものではありませんが、苦手意識を持つ警察官は依然として多いです。

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