こんにちは、元警察官のyotaroです。
三重県警で不祥事による懲戒処分が発表されました。
内容は下記のとおりです。
不適切な職務を執行 三重県警、巡査を本部長注意
身柄を確保する際に相手を地面に押し倒し、威圧的な態度を取る不適切な職務執行をしたとして、三重県警は警察署勤務の20代男性巡査を本部長注意処分とした。処分は10月27日付。 県警警務課によると、巡査は8月26日未明、バイク数台の騒音苦情で110番を受けて出動中、二人乗りの原付バイクから降りて逃走する少年を勢いのまま地面に押し倒し「何逃げとんのや」などと言って詰め寄ったという。 少年はヘルメットをかぶらず原付バイク後部に乗っており、少年が降りた後も運転手はそのまま逃走した。少年の母親が当時の状況説明を求め発覚。少年にけがはなかったとみられる。 巡査は「熱くなってしまった。反省している」とコメント。同課の担当者は「県民の信頼を損ねる行為。深くおわびする。今後は適切な職務執行について指導を徹底し、再発防止に努める」と話した。
伊勢新聞
https://news.yahoo.co.jp/articles/b8aa7a7967cdea5fe7e8d92ec0c34457c523e568
三重県警の巡査が騒音バイクの110番で臨場。ノーヘルで逃走する少年を地面に押し倒し威圧して懲戒処分を受けたとのこと。
かなり気の毒?な懲戒処分
面倒なマスコミや弁護士対策で懲戒処分・報道をしたとしか思えない
今回ノーヘルバイクで逃走した少年の母親からのクレームで事案が発覚したとのことです。
三重県警監察課的には
「報道に流出したり、左巻きの弁護士に相談されて大事になる前に処分しとくか」
的な組織防衛の判断でしょう。
職員を守ってくれない組織に尽くしたいと思えるか?
適正な職務中であっても、クレームがあれば簡単に屈服するのが警察組織です。
・職務中の動画を撮影され、SNSで顔や身分を晒され傷つく警察官
・精神異常者からの不当なクレーム書き込み
警察組織はとにかく「クレームに弱い」のです。
現場レベルでは、どんどん仕事がやりにくくなっているな、と私自身感じていました。
今のお偉い方は、職務中の動画や音声がネット上で晒されるような「リスク」は、ほとんど背負ったことがないから分からないのでしょうが。
今回のような事件を受けて、逃走する「被疑者」を、追いかけることに対して少なからず委縮することになりますからね。
捕まえて懲戒処分を受けるくらいなら、「ノーヘルくらい逃がした方がいいや」ってなりますよ。
処分を受けた巡査は委縮しないように頑張ってほしい
今回処分を受けた巡査には、とにかく委縮しないで今後も警察官として頑張ってほしいと思います。
三重県警監察課は以下のようなコメントを残しています。
同課の担当者は「県民の信頼を損ねる行為。深くおわびする。今後は適切な職務執行について指導を徹底し、再発防止に努める」と話した。
伊勢新聞
https://news.yahoo.co.jp/articles/b8aa7a7967cdea5fe7e8d92ec0c34457c523e568
このコメント、報道用の建前だと思いたいですね。
今回の事例
「夜中にノーヘルで爆音バイクに乗り、逃走する少年を取り押さえた」
こうした状況であれば、アドレナリンが出て多少荒っぽい言葉が出るのも当然でしょう。
この事案を受けて、三重県民からの信頼を失う、なんてことあるんでしょうか?
むしろ多くの県民が、
・警察官は頑張って仕事をした
・少年の方が圧倒的に悪い
・なぜこれで巡査が処分を受けるんだ
という気持ちでしょう。
本部長注意、最も軽い懲戒処分ですが、懲戒処分を受けたことで、巡査の勤務評定は最低ランクまで落ちてしまいます。
勤務評定は、ボーナスの額に影響するため、巡査には少なくない金銭的ダメージが入ります。
本当に気の毒ですが、気を落とさず頑張ってほしいです。
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今回のように、職務中に不本意な懲戒処分を受ける警察官もいれば、本当にク〇みたいな警察官もいます。