こんにちは、元警察官のyotaroです。
岡山県警で不祥事が発生しました。
詳細は下記のとおりです。
警察署内で保管の300万円盗んだか、30代巡査長から事情聴取「ギャンブルで借金あった」
2023/10/29 09:54
岡山県警岡山南署で事件の証拠品として保管されていた約300万円の所在がわからなくなり、県警が同署の30歳代の男性巡査長から窃盗容疑で事情聴取していることが、捜査関係者への取材でわかった。巡査長は県警の内部調査で「ギャンブルで借金があり、金をとった」という趣旨の説明をしているという。
捜査関係者によると、複数の窃盗や詐欺事件の捜査で押収した現金を、署内の保管庫に入れていたが、今月になって紛失していることが発覚。県警が署員らから聞き取ったところ、巡査長が関与を認めたという。県警は任意で事情聴取を続け、巡査長の説明の裏付けを慎重に進める。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20231029-OYT1T50057/
証拠品の現金を盗むという、警察不祥事の中ではよくあるパターンです。
警察不祥事の定番である「金銭問題」
警察官の不祥事は、以下の三つが典型として挙げられます。
・酒に関するトラブル
・金銭に関するトラブル
・異性に関するトラブル
警察官が不祥事を起こすときは、だいたいがこの3つの何かしらが原因にあるのです。
警察不祥事防止の策はあるのか?
今回の岡山県警の巡査は、ギャンブルで借金をしていたとのこと。
こういったギャンブルによる借金苦で犯罪を犯す警察官は、全国どこにでも居ます。
私が居た県警でも、ギャンブルと風俗で借金し、職場の金を盗んでクビになった人が居ました。
警察内部では、不祥事防止のための教養として、不祥事の事例について検討会など不定期で行っています。
今回のような、借金苦で職場の金を盗む不祥事は、検討会などでも何十回、何百回と題材に取り上げられるような、典型的なパターンです。
職員の身上把握だけでは不祥事を防ぎきれない
検討会では、
「どのように不祥事を防止するか?」
警察官同士でアイデアを出し合います。
そうした検討会の中で、不祥事防止策として挙げられるのが、部下の身上指導・身上把握の徹底することです。
とは言え、身上指導をしても、部下が自身の借金や悩みについて正直に明かさないこともあります。
有効性のある身上指導というのが難しい実情もあります。
今回のケースであれば、金を盗ませない仕組みづくりが必要
何とも情けない話ですが、そもそも証拠品の現金に容易にアクセスできないような仕組み作りをするしかないのではないかと思います。
警察官という職業でありながらも、平気で金を盗む奴がいる以上、そこまでする必要があるのではないでしょうか。
今回の岡山の事例にとどまらず、全国各地で警察官による職場内での窃盗が発生しているわけですからね。
非常にレベルの低い話なのが残念です。
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