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警察のネズミ捕りは小遣い稼ぎなのか!?【元警察官が内情をお答えします】

この記事を書いた人
yotaro

警察歴8年、元某県警の巡査部長。
結婚を機に転職し、今は別の仕事をしています。
警察に興味のある方や、警察官試験に興味のある方向けに情報を発信しています。
実際の現場で経験した「リアルな声」をお届けしたいと思っています。

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こんにちは、元警察官のyotaroです。

今回は、いわゆるネズミ捕り(交通違反取締)は警察官の小遣い稼ぎなのか否か?についてお話します。

警察官の小遣い稼ぎだなんて、ひどい言われようですね(笑)

ボーナスの時期はネズミ捕りが増えるだとか、苦笑してしまうよな意見も目にします。

本当にネズミ捕りが増える時期はコチラ

本気でそう信じ込んでいる方も居るようなので、誤解をとくきっかけになればと思います。

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結論:交通違反の反則金が警察官の小遣いになることは有り得ません

本当に小遣いになるのであれば、誰もが交通違反の取り締まりをやりたがります。

仕事で小遣いを稼げない内勤の警察官はやってらんないですよね(笑)

じゃあ、反則金はどこに行ってしまうのでしょうか?

反則金を収めた経験がある方は分かると思いますが、現場の警察官からはお金を徴収されることはありませんよね。

交通違反の取締りを受けると、交通反則告知書と反則金の納付書が渡され、各種金融機関で振り込みをすることになります。

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納めた反則金は信号機の設置や道路補修の予算になる

金融機関で納めた反則金は、国の予算(お財布)に入ります。

そこから、各県や自治体に分配され、信号機の設立や道路の補修の予算として使われます。

反則金がそのまま警察官の懐に入ったり、所轄の警察署に入ることは一切ありません。

最初から予算の使途が違うのです。

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点数稼ぎなのではないか?という指摘について

警察官の懐に入らないにしろ、点数稼ぎで結果的にボーナスが増えるんじゃないの?と思われる方もいらっしゃると思います。

ぶっちゃけ頑張ってもそんなに増えません!(泣)

悲しいかな警察官も公務員 実績の評価は微々たるもの

公務員は仕事を頑張っても給料は増えない、とよく言いますよね。

警察官のボーナスも、他の公務員と同様「期末手当」と「勤勉手当」で構成されます。

このうち、「勤勉手当」の支給率に、警察官の実績が反映されます。

勤勉手当は、基礎月給×支給率で算出します。

仮に、勤勉手当の支給率を

A評価・・・1.2

B評価・・・1.1

C評価・・・0.9

とし、基礎となる月給が250,000円だとします。(だいたい支給率はこんな感じです)

計算していただければ分かると思いますが、よっぽど頑張ったところでせいぜい5~10万程度の差しかありません。

微増する程度のボーナスのために一生懸命ネズミ捕りをやるのか?

A評価とB評価は、警察署の中でも1~2割くらいしかもらえない評価です。

基本的にはみんな横並びのC評価になります。

大きな功績があったり、よっぽどずば抜けた成績じゃないとB以上の評定はもらえません。

また、ネズミ捕りは当然市民の方からは不評ですので、警察官としても苦痛を伴います。

頑張ったところで、B評価以上にはならないかもしれません。

逆に言えば、頑張らなくてもC評価は保証されています。

そうした理由から、だいたいの警察官は、「ボーナスのためにわざわざネズミ捕り頑張ろう!」とはなりません(笑)

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それでも「ネズミ捕り」に対する不満については残りますよね

ネズミ捕りは警察官の小遣い稼ぎではない、ということについてこれまで述べてきました。

小遣い稼ぎではないにしろ、ネズミ捕りに関して一市民として納得がいかない気持ちは残りますよね。

そういった方は、ぜひこちらの記事も参考にしていただきたく思います。

なぜ警察官はネズミ捕りをするのか?

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