こんにちは、元警察官のyotaroです。
今回解説するのは、警察に「厳重注意」されたらどんな影響があるのか?
といった内容です。
警察から厳重注意、厳重指導された経験がある方の中には
「その場限りで終わってしまったけど、自分の前歴とか大丈夫なのかな?」
と、不安に思う方も居るのではないでしょうか?
厳重注意は前科・前歴には残らない
結論から言えば、厳重注意と言われた場合は前科・前歴には全く影響ありません。
厳重注意は罰する時ではなく、注意し戒めるときにでてくる言葉です。
そもそも警察から厳重注意されるシチュエーションとは?
ではどんな時に警察から厳重注意されてしまうのか?
厳重注意されるシチュエーションごとに解説していきます。
交通取締で言われるパターン
最も厳重注意の機会として多いのが、交通取締・交通違反がらみではないでしょうか。
「今回は切符は切らないけど、指導警告・厳重注意にしますからね」
みたいなことを、言われるパターンが多いのではないでしょうか。
この場合、確認のため運転免許証は見られますが、前歴や記録に残ることはまずありません
「免許証の内容を控えられたけど・・・?」
といった方もいらっしゃるでしょうが、心配はいりません。
これは、警察の内部的な事情ですが、
「切符は切らずとも指導警告はしたよ~」
っていう記録を残しているのです。
これは違反者に対する罰則も何もなく、あくまで警察内部の統計や備忘録的に残るだけのものです。
指導警告された人を今後マークする、なんてこともりません。
刑法犯・特別法犯の容疑がかけられたが、 顛末書だけの処分だったパターン
こちらはめったに無いと思いますが、 事件容疑で捜査されていたが、顛末書を書いて終わというパターン。
この場合でも、前科や前歴は残りません。
顛末書は事件捜査の記録として警察署に残りますが、当事者の前科前歴には何の影響もありません。
何らかの原因で110番通報され、駆け付けた警察官に言われるパターン
例えば、あなたが自宅で友人と大騒ぎしてしまい、 近隣住民に通報されてしまったとしましょう。
こういった場合にも、警察官から「今回は厳重注意」などと言われることがあると思います。
名前や住所が聞かれることもあるでしょう。
しかし、このケースでも当然ですが、前科や前歴には全く影響ありません。
名前や住所が聞かれるのも、通報があった事案の記録のために聞いているだけです。
警察の厳重注意はその場限りのもの(例外アリ)
上述のとおり、 警察の厳重注意は前科前歴には全く影響はありません。
基本的にはその場限りの事案の時に、厳重注意といった表現をします。
ただし、継続性のある事案に関しては注意が必要です。
例えば、好意を持つ相手へのつきまとい、ストーカー等で厳重注意された場合。
厳重注意で収まらないようであれば、接近禁止命令といった措置が取られ、背いた場合は逮捕されてしまいます。
警察から厳重注意を受けたら、ちゃんと今後の戒めにしていくことが大切です。
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