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警察は地方公務員と国家公務員がいる?それぞれの違いは?

この記事を書いた人
yotaro

警察歴8年、元某県警の巡査部長。
結婚を機に転職し、今は別の仕事をしています。
警察に興味のある方や、警察官試験に興味のある方向けに情報を発信しています。
実際の現場で経験した「リアルな声」をお届けしたいと思っています。

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こんにちは、元警察官のyotaroです。

「警察官って地方公務員?国家公務員?どっちなの?」

といった疑問をお持ちの方がいらっしゃると思います。

警察官と一言で言っても、国家公務員の警察官と、地方公務員の警察官がいます。

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国家公務員の警察官と地方公務員の警察官がいる

地方公務員の警察官は、各県警の採用試験を受けて採用された人

地方公務員の身分の警察官は、全国各地の県警で行われる採用試験を受けて合格し、採用された人たちです。

いわゆる「ノンキャリ」の警察官で、街で見かける警察官は、ほぼ全員地方公務員の身分です。

キャリア警察官と違い、誰でも受かる!?等と言われることもあります(笑)

国家公務員の警察官は、国家公務員試験を受けて警察庁に採用された人

I 国家公務員の身分の警察官は、 国家公務員試験総合職もしくは一般職を受けて合格し、警察になった人です。

いわゆるキャリア、準キャリアと呼ばれる警察官です。

年間で数十名しか採用にならない、狭き門です。

階級もノンキャリ警察官よりも上位の階級からスタートし、将来の警察組織のトップ、警察庁長官はこの国家公務員の人から出ます。

地方公務員採用の警察官から国家公務員になることもある

出向などの例外を除き、地方公務員で採用された警察官はずっと地方公務員のままです。

しかし、地方公務員採用の警察官であっても、階級が「警視正」になると、国家公務員の扱いになります。

参考:警察法第55条

警察法

(職員)

第五十五条 都道府県警察に、警察官その他所要の職員を置く。

 警視総監、警察本部長、方面本部長、市警察部長及び警察署長は、警察官をもつて充てる。

 第一項の職員のうち、警視総監、警察本部長及び方面本部長以外の警視正以上の階級にある警察官は、国家公安委員会が都道府県公安委員会の同意を得て、任免し、その他の職員は、警視総監又は警察本部長がそれぞれ都道府県公安委員会の意見を聞いて、任免する。

 都道府県公安委員会は、警視総監、警察本部長及び方面本部長以外の警視正以上の階級にある警察官については国家公安委員会に対し、その他の職員については警視総監又は警察本部長に対し、それぞれその懲戒又は罷免に関し必要な勧告をすることができる。

なお、国家公務員扱いになったからと言って特別メリットはありません。

むしろ、国家公務員になると給料が少し下がる、とすら言われています。

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地方公務員と国家公務員の警察官で仕事の違いは?

現場活動は地方公務員、行政事務は国家公務員

基本的に、事件や事故の捜査活動は、地方公務員の警察官がやっています。

国家公務員の警察官は、警察官僚とも呼ばれるように、主に行政面での仕事を行います。

キャリア警察官が現場活動を行うことはほぼありません。

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