こんにちは、元警察官のyotaroです。
今回警視庁で「拳銃使用自殺」という、不祥事が発生しました。
特科車両隊の男性巡査部長死亡 勤務中に拳銃自殺か 東京・永田町のビル内で 警視庁
27日午前3時20分ごろ、東京都千代田区永田町にあるビル1階のトイレ個室内で、警視庁特科車両隊の機動隊員の巡査部長(39)が、頭から血を流して倒れているのを別の警察官が見つけた。搬送先の病院で約1時間半後に死亡が確認された。近くには巡査部長に貸与された拳銃が落ちており、弾1発が発射されていた。警視庁麴町署は、拳銃で自殺を図った可能性があるとみて、調べている。
麴町署によると、巡査部長は前日からの当番勤務中で、午前2時ごろに警戒場所を別の機動隊員と交代し、そのままトイレがあるビルの方向に行く姿が目撃されていた。その後、しばらくたっても待機場所に戻らないため、別の機動隊員が確認に行くと、内側から鍵がかかった個室内で倒れているのが発見された。個室内に遺書は残されていなかった。
現場は、自民党本部や国会議事堂に近いビル。
引用元:産経ニュース https://www.sankei.com/article/20230127-BF3YY3FLLZOHTELNOWYZWAX7C4/
自殺をした警察官にも様々な理由はあると思います。
しかし、拳銃を用いた自殺は、どんな理由があっても到底許されるものではありません。
その意味の重さは、当然亡くなった警察官も十分理解していたと思います。
拳銃の不適切な使用は市民の安全・安心を脅かす行為
日本で拳銃の所持を許されている数少ない職業、警察官。
その警察官による拳銃不適正使用、となれば当然市民は不安に思いますし、警察組織に対する信頼はも低下します。
当然、拳銃を不適正に使用した警察官は、生死にかかわらず罪に問われることになります。
拳銃を用いて自殺した警察官は銃刀法違反の被疑者になる
拳銃自殺を図った警察官は、銃砲刀剣類所持等取締法(銃刀法)違反の被疑者(犯罪者)として取り扱われることになります。
悲しいことですが、今回亡くなった警察官も銃刀法違反の被疑者として、犯罪者として取り扱われてしまいます。
命を絶ったあげく、犯罪者になってしまう・・・こんな悲しいことはないですね。
亡くなった同僚を被疑者(犯罪者)として取扱う虚しさ
警察官による銃刀法違反被疑事件。
その事件を処理するのは、当然同僚の警察官達です。
同僚を亡くしたあげく、事件の被疑者として処理しなければならないのです。
この場合、被疑者が亡くなっているため、被疑者死亡という取り扱いで当然不起訴です。
後に残るのは書類と虚しさだけですね。
自殺するくらいなら警察を辞めるべき
警視庁に限らず、どこの県警でも拳銃自殺は後を絶ちません。
yotaroが働いていた県警でも数年に一度、警察官による拳銃自殺が起きています。
その度に、再発防止に向けた対策等も行われていますが、完全に無くなることはありません。
元警察官として思うところは、
自殺を考えるくらいなら仕事を辞めた方が良いよってことだけですね。
警察官以外にも仕事はいくらでもあります。
自殺を考えてしまう時点で、まともな思考が出来なくなってしまっているのも分かるんですけどね。