こんにちは、元警察官のyotaroです。
今回は、
「警察事務で採用になった場合でも警察学校に行くのか?」
についてお話しします。
警察事務を志す人の中には
「警察の仕事に興味はあるけど、警察官は体力的に厳しい」
「身体的要件を満たせなかったけど、警察に携わる仕事がしたい」
と言った方もいると思います。
そういった方からすれば、厳しい警察学校への入校なんて、できればしたくないものではないでしょうか。
厳しい訓練、集団生活、おっかない教官・・・避けたいと思うのが自然ですよね。
参考:コチラの記事では警察学校に関する疑問や噂に関する記事を網羅していますのでご活用ください↓
警察事務職員でも警察学校には入校しなければならない
残念ながら、警察事務の職員でも警察学校の入校は必須です。
参考 岐阜県警HP↓
https://www.pref.gifu.lg.jp/site/police/17506.html
警察事務職員の警察学校入校期間は1ヶ月
ただし、入校する期間は 1ヶ月と超短期間です。
警察官であれば、大卒6ヶ月、高卒10ヶ月と非常に長期間になるため、短くてラッキーですね。
警察学校に慣れてきた頃には終わってしまうイメージですよ。
警察事務は警察学校でどんな訓練をするのか
警察事務も、警察官と同様に警察学校に入校しますが、研修内容は別のものになっています。
しかし、警察官と同様に警察学校の厳しい規則やルールに縛られます。
警察学校の生活についての記事はコチラ↓
かけ足訓練 警察事務でも毎朝走る!
警察学校では定番の、朝早起きしての駆け足訓練があります。
警察事務とはいえ、それは例外ではありません。
私の所属していた県警では、警察官と同様に警察事務の職員も校庭に集められ、一緒に朝走らされていました。
今でもよく覚えてるのが、初めての朝の駆け足訓練で、何人もの警察官や事務職員が着いていけず脱落していく光景です。
教官は厳しいわ、走るペースは速いわ、泣きながら走る学生も居るわで、地獄のような朝でしたね(笑)
入校1ヶ月目は特に、駆け足訓練中に教官の厳しい激が飛びます。
しかし、警察事務の職員に対しては、教官の当たりはそんなに強くなかったですね。
ぶっちゃけ警察官ほど体力は必要無いからですね。
とは言え、警察事務の職員でもスポーツマンは居るもので、並の警察官以上に走れる人も居ましたね。
座学 警察事務はこっちこそ大事
警察関係の法律や会計事務に関する基礎的なことを学びます。
警察事務の職員は、基本的に警察署の庶務課、会計課等に所属になります。
とは言え、警察署にある他部門についても一般教養として学ぶことになります。
地域警察、警備警察、刑事警察・・・等々警察の各部門について、基本的なことを学びます。
警察署によっては、警察事務の職員が代表電話の窓口になるところもあるため、各課の仕事内容が最低限頭に入っていた方が良いですね。
警察官ほど肉体的にハードな訓練はない
警察事務職員であっても、朝早起きで走らされたり、厳しいスケジュールで余裕がなかったりします。
ただし、警察官ほど精神的に追い込まれたり、肉体的にボロボロになることは無いでしょう。
盾を持って走ることもありませんし、柔道や剣道もありません。
とはいえ、ある程度入校前には運動して、基礎体力を身に着けておくのに越したことはありません。
なぜ事務職員でも警察学校に入校する必要があるのか
正直、研修内容だけ見れば、わざわざ警察学校で警察官と一緒にやる必要性は感じません。
警察事務は県職員ですし、県で採用された行政事務の人と同じ内容の研修でも十分じゃないか、とすら思えます。
にも関わらず、なぜ警察事務の職員まで警察学校に入校させられるのでしょう。
少しでも警察組織に慣れておくため
私が思うに、警察事務の職員まで警察学校に入れられるのは、警察組織に慣れておくためだと思います。
警察事務はホワイトカラーの公務員ですが、職場にはゴリゴリ体育会系の警察官がたくさんいます。
警察事務は、その人たちの庶務的な手続きなどを担います。
警察組織はご存知の通り極めて体育会系、縦社会の組織です。
礼節に関しても、普通の公務員では許される態度でも、警察組織では許されないことが多々あります。
警察学校を経由せず警察署に配属になると、「色々と普通じゃないこと」に面食らう機会が多いと思います(笑)
警察学校を一度経由しておけば、ある程度警察組織への耐性が付きます。
そうした理由から、警察事務の職員も警察官と一緒に、警察学校に入校するのだと私は思います。