こんにちは、元警察官のyotaroです。
今回は、警察学校の厳しさについてお話しします。
「教場」でも話題になりましたが、警察学校はとにかく厳しいですし、理不尽な目にあいます。
警察学校の厳しかったこと5選
教官がとにかく厳しい
「教場」でも話題になりましたが、 警察学校の教官はとにかく厳しいです。
とくに、入校して1か月の特別訓練期間中は、とにかく理不尽に怒られます。
私自身、些細なことで何度怒られたかわかりません。
入校初日、支給された制服の寸法が合わないことを申し出ただけで、ブチ切れられました。
「とんでもないところに来てしまった」
と、震えあがったのは言うまでもありません。
術科訓練が厳しい
警察学校では、とにかく走ったり筋トレをしたりと体を動かします。
朝っぱら6時から体操して、グラウンドを2~3km走る所から1日が始まります。
運動部だった人からすればなんてことはないでしょうが、大学でぐーたらしてた私にとっては地獄の朝でした。
そのほか、部隊活動と呼ばれる全身フル装備で盾持って走る訓練や、柔道・剣道・逮捕術などもあり、とにかく身体がボロボロになります。
運動が苦手でも警察学校は乗り切れますが、間違いなく運動はできるに越したことはありません。
プライベートがない
警察学校は寮生活になっており、集団で行動する機会が多いです。
警視庁には個室も存在するようですが、だいたいの県警の警察学校には個室はありません。
寝室も共同部屋になっています。
風呂場も共同です。
着替えるような個室もありません。
警察学校入校中は放課後であっても、完全なにプライベートな時間はない、といってよいでしょう。
時間に厳しい
警察学校は時間にめちゃくちゃ厳しいです。
授業や朝の点呼に遅刻しようものなら、何らかの罰を受けることは避けられません。
そもそも、朝起きてから夜寝るまで、割とギッチリカリキュラムが詰まっているため、時間に余裕がありません。
座学が終わった後に、 柔道や剣道の授業がある時は最悪で、ダッシュで着替えて道場に向かうことになります。
それでも間に合わない場合も当然あります。
実際私も授業開始に間に合わず、罰として腕立て伏せをやらされた経験があります。
警察学校は筋トレをさせられる!?腕立て伏せ等入校中の定番筋トレ紹介!
自由がない
警察学校の授業は、 表向きは平日の午前8時30分~午後5時15分になっています。
しかし、実際は朝6時頃から訓練や清掃が始まりますし、放課後も術科の訓練や授業の補修が入ることもあります。
就寝時間、起床時間も厳しく決められており、決まった時間に点呼 (人員確認) を行います。
外出も申告制で、平日は近場にしか行けません。
近年スマホの使用について緩和されている県もありますが、基本的に土日か放課後のみです。
警察学校ってどんな生活なの?携帯(スマホ)は没収されるって本当?
放課後も教官が寮を見回って目を光らせています。
本当の自由は、 警察学校後までお預けです。
警察学校はなぜ厳しいのか?
警察学校で理不尽に怒られたり、自由が制限されるのは、卒業後の現場に慣れるためです。
現場に出ると、 警察学校以上に理不尽なことばかりです。
・市民から罵声を浴びせられる
・事件発生で休みが無くなる
といった理不尽を何度も経験するのが現場の警察官です。
また、警察官は手段での規律が求められます。
警察学校でプライバシーがない環境で集団生活を送るのは、この規律を身に着けるためです。
余談ですが、現場と警察学校はどちらが厳しいか?については警察官でも意見が割れるところではあります。