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警察官採用試験に有利な資格を紹介!資格がどう役に立つのかも教えます【元警察官解説】

この記事を書いた人
yotaro

警察歴8年、元某県警の巡査部長。
結婚を機に転職し、今は別の仕事をしています。
警察に興味のある方や、警察官試験に興味のある方向けに情報を発信しています。
実際の現場で経験した「リアルな声」をお届けしたいと思っています。

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こんにちは、元警察官の yotaroです。

警察官受験を考えている方の中には、少しでもほかの受験生と差をつけるために、資格取得を考えている方もいるのではないでしょうか。

実際に各県警の採用HPなどにも、採用試験の加点の対象になる資格が紹介されていますよね。

下記は警視庁の資格加点の一覧です。

資格経歴等の基準の目安(例)

体力柔道又は剣道、
その他の武道
初段以上
スポーツ歴全国規模で行われる大会で、全日本選手権、国民体育大会、大学選手権、全国高校総合体育大会又はこれらに準じる大会の出場経験又はこれに類するもの
情報処理ITパスポート、基本情報技術者、応用情報技術者等、経済産業省管轄の国家資格又はこれに類するもの
語学英語○実用英語技能検定(英検):2級以上○TOEIC:470点以上○TOEFL <iBT> 48点以上 <PBT> 460点以上 <CBT> 140点以上○国際連合公用語英語検定(国連英検):C級以上
又はこれらに類するもの
中国語○中国語検定:3級以上○漢語水平考試:4級以上○中国語コミュニケーション能力検定(TECC):400点以上
又はこれらに類するもの
韓国語○ハングル能力検定:準2級以上○韓国語能力試験:4級以上
又はこれらに類するもの
その他「体力」「情報処理」「語学」に類する資格経歴等
その他警察官の職務執行に有用な資格経歴等
資格経歴等の評定(警察官) | 採用情報 | 令和5年度警視庁採用サイト

思いのほか多くの資格が加点の対象になっていることがわかりますね。

しかし、実際に加点対象となる資格が仕事でどう役に立つのか?何に使うのか?

想像がつかない方も多いと思います。

そこで今回は採用に有利になる資格と、資格が実際に仕事でどのように役立つのかについて解説します。

大学生や高校生で余力のある方は、資格の取得を目指してみてください。

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警察官採用試験に有利な資格① 簿記検定

いわゆる日商簿記検定のことです。

商業系の高校出身の人や、商学部系の学生さんは持っている方も多いでしょう。

私自身も商業系の学部出身であったため、二級を持っていました。

なお、どういう訳かうちの県警では、全商簿記と日商簿記の区別がされておらず、全商も日商も同じ扱いをされていました。(不思議です。)

簿記が役立つ部署とは

簿記が役立つと言われる部署は、刑事2課、捜査2課といった知能犯罪・金融犯罪を取り扱うところです。

私自身、簿記2級をを持っているというだけで、勝手に「知能犯罪指定捜査員」なるものに指定され、刑事部門で大きな事件が発生した際の応援要員に登録されていました。(全く事件できないのに)

組織内で簿記を持っている人間が貴重ということもあるのでしょう。

将来刑事2課、捜査2課に行きたいという方は、簿記を持っていて確実に損はありません。

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警察官採用試験に有利な資格② 大型自動車免許

なかなか学生で大型を持っている人は少ないでしょうが、大型は間違いなく重宝する資格です。

大型自動車免許が役立つシチュエーション

警察署には輸送目的の青バスがありますが、それを運転するのも警察官です。

警察官の中でも、大型免許を持っているのは機動隊などの経験者くらいしかいないため、大型持ちは非常に重宝します。

青バスは機動隊、警察署等どこにでもあるので、本当に重宝する資格です。

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警察官採用試験に有利な資格③ TOEICのスコアや語学の資格

英語のみでなく、外国語の検定を持っていると採用試験に有利です。

外国語能力が役立つ場面

外国人絡みの事件・事故取扱いや道案内など、ありとあらゆるシーンで役に立ちます。

警察官で英語が堪能な人材は珍しいため、非常に重宝されます。

場合によっては、語学の研修などに行かせてもらい、取調べの通訳などの仕事にも従事できるかもしれません。

その他にも、刑事部門や外事部門への道も開けます。語学は習得するのも大変ですが、非常に仕事の役に立ちます。

語学に堪能な人材は辞めていくことも多い

警察には、本人の希望や上司の推薦により外国語の研修を受けられる制度があります。

2年程度、東京にある語学研修センターで研修を受け、研修後は外国人がらみの組織犯罪部門や外事部門などで活躍することを約束されます。

しかし、2年の語学研修に送り出したと思ったら、帰ってきてすぐに転職してしまった、という話はちらほら聞きます。

辞めた人たちに聞いたわけではありませんが、ぶっちゃけ外国語に堪能ならば、わざわざ警察官として不自由な生活を送るのがバカバカしくなるのではないでしょうか。

ほかに稼ぐ方法はいくらでもあるでしょうし。

警察官は自由に旅行にも行けませんからね。

2年外国語研修やって辞める人は、組織人としては何とも言えませんが、「非常にかしこいなぁ」とは思います(笑)

研修に送り出した組織側としてはたまったものではありませんが、人生いろいろです。

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警察官採用試験に有利な資格④ ITパスポート等の情報処理系の資格

情報処理系の資格も採用試験に有利に働きます。

ITパスポート、情報セキュリティマネジメント等の資格は比的難易度も低く、通年で試験を行っているので興味がある方は取得してもいいかもしれません。

情報処理系の資格が役立つシチュエーション

近年、警察組織でもサイバー犯罪の捜査力向上に力を入れており、サイバー犯罪や情報処理に関する内部試験を行っています。

警察学校の段階から受験させることもあるので、情報系の資格があると余裕で合格できるでしょう。

その内部試験で優秀な成績を収めたり、基本情報処理技術者、応用情報処理技術者といった難関試験に合格すると、情報系の部署やサイバー犯罪系の部署に引っ張られる可能性も高くなります。

そういった部署に興味がある方は、早いうちから資格の勉強をしておきましょう。

情報系の仕事しかやりたくない場合は最初から情報処理専門の採用枠を狙うべき

もし警察官を志す方で、

「自分は情報・サイバー犯罪捜査系しかやりたくない」

といった方は、情報処理系専門の採用枠を狙いましょう。

受験には、「基本情報技術者」以上の資格が必要ですが、普通の警察官試験でなるよりも、確実に自分のやりたい部署で働き続けることができます。

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資格持ち=都合よく使われるリスクもある

ここまで採用試験に役立つ資格についてお話してきました。

資格持ちの人間が居ることは、基本的に組織にとってはいいことですが、労働者目線で考えた時に必ずしもメリットではないこともあります。

例えば、大型免許を持っている場合、他に大型を持っている人がいない場合は、嫌が応にもバスの運転手をさせられます。

資格持ちというだけで、勝手に期待が膨らんで、難題を押し付けられることもあります。

また、資格を持っていることに伴う手当等も存在しません。

まさに奉仕の精神で組織に貢献することを求められるのです。

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採用試験