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警察官はうつ病になりやすい?【恋人や家族が警察官の方へ】

この記事を書いた人
yotaro

警察歴8年、元某県警の巡査部長。
結婚を機に転職し、今は別の仕事をしています。
警察に興味のある方や、警察官試験に興味のある方向けに情報を発信しています。
実際の現場で経験した「リアルな声」をお届けしたいと思っています。

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こんにちは、元警察官のyotaroです。

今回の記事は、家族や恋人、友人に警察官がいらっしゃる方向けにお話しします。

皆さんの家族や恋人、友人の警察官の方で

「最近ちょっと様子がおかしいな?」

「前より笑顔を見る機会が減った」

「警察官を辞めたいと仄めかすようになった」

という方は居ませんか?

ひょっとしたら、仕事のストレスからやや鬱気味になっているのかもしれません。

そういった兆候が見られた時、最も必要になるのは家族や友人からのサポートです。

警察官は悩みや不安を抱えていても、仕事の特殊性からそれを家族や友人に伝えにくく、自分の中で抱え込んでしまうケースが多いのです。

警察官の自死を防ぐために、家族や恋人の方にはぜひ読んでほしいです。

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うつ病で休職したり辞めていく警察官は珍しくない 考えられる原因とは?

うつ病で休職したり辞めていく警察官は珍しくありません。

上司にも相談できず、仕事の特殊性から家族にも相談できず・・・

精神的に病んでしまう人は少なくありません。

yotaroも現職中に4つの警察署を経験しましたが、各警察署ごとに何人か精神的な病で休職している方が居ました。

不規則勤務によるストレス

警察官は夜勤を伴う勤務です。

夜勤は分かりやすく、自律神経に支障をきたしやす勤務形態ですね。

警察官は、夜間の睡眠時間であっても、事件や事故の発生で叩き起こされます。

一回の泊りで完徹になることも珍しくありません。

夜休むべき時に休めないことは大きなストレスになりますね。

警察官は、常態的にこうした不規則かつ睡眠不足になりやすい勤務をしているため、メンタル不調の原因になります。

体育会系、ハラスメント文化によるストレス

警察組織はいわゆる体育会系・縦社会です。

各種のハラスメントが依然として蔓延っており、それを目にする機会や、自分が当事者になってしまうことも多いでしょう。

ある程度組織内で鍛えられるものの、度を越したハラスメントにより、ストレス抱える職員も少なくありません。

今までの職場では良好な環境だったとしても、人事異動後や部署が変わったことにより、労働環境が悪化することもあるので注意しましょう。

業務内容によるストレス

そもそも警察の業務が、非常にストレスが溜まりやすい内容になっています。

仕事で接する人は、ストレスが溜まりやすい対象者が多いです。

・犯罪者

・酔っ払い

・精神異常者

・暴力団

等々・・・

また、制服警察官であれば、常に重い拳銃と耐刃防護衣(防弾チョッキ)を身にまとい、命の危険に晒されています。

こうした環境でストレスが溜まらない方がおかしいと言えますね。

しかし、この業務内容に対するストレスは

「警察官だし当然だよ」

といった感じで慣れてしまうものでもあるため、見落としがちなストレスです。

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警察組織は職員のメンタルヘルス対策は行っていなのか?

こうした明らかにメンタルに支障をきたしやすい環境である警察組織。

何もメンタルヘルス対策を行っていないか?といえば決してそうではありません。

メンタルヘルス対策は少なからず行ってい入るのですが・・・

警察組織でもメンタルヘルス対策をしているが・・・

警察でも半年に1回程度、ストレスチェックを職員に実施しています。

何問かの質問に回答し、メンタルヘルスの状態を数値化して表すストレスチェック方法ですね。

さて、これで職員のメンタルヘルスの異常を発見できるか?と言えば・・・

私の考えは「NO」です。

自分の周りには、

「後々勤務時間外に面談を受けさせられるのが面倒くさい」

「職場の上司や所属長にまでバラされるのが嫌だ」

といった意見が多数で、まともに自分の心境を回答している人は少数派でした。

みんな、うつ病と診断されないような回答をでっちあげるんです。

私自身も、あまりストレス数値が高くならないような回答を心掛けていました。

ぶっちゃけやるだけ無駄なザル検査ですね(笑)

家族の相談窓口があるものの・・・

家族専用の相談窓口が設けられている警察組織もあります。

しかし、この家族向けの相談ダイヤル。

家族がした相談内容が上司に筒抜けになっていることがあります。(実話)

組織としては、職員や家族の悩みの解決のために、必要な情報共有であるのかもしれません。

しかし、警察官個人としては、家族の悩み相談まで身上把握の一環にされてはたまったものではありません。

そういった理由から、家族向けの相談ダイヤルを利用する際は細心の注意を払ってください。

相談する前に、悩んでいる当事者にそれとなく利用を仄めかすのが良いでしょう。

だいたいの人が嫌がると思いますがね・・・

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うつ病の警察官を持つ家族・恋人に一番言ってほしくないこと

うつ病や精神的に落ち込んでいる警察官が放った

「警察を辞めたい」

という一言。

それに対して

「警察を辞めるなんてもったいない」

とだけは、言わないであげてください。

この言葉で、悩んでいる警察官は追い込まれてしまいます。

警察官という仕事、社会的な評判は決して低くありません。

息子や娘が警察官の親御さんは、心配しながらもご子息のことを誇りに思っているでしょう。

警察官の恋人を持つ方も同様でしょう。

しかし、「辞めるなんてもったいない」ということは、悩んでいる警察官が一番分かっています。

自身が警察官を辞めることで、家族や恋人が

「がっかりするだろうな」「不安にさせるだろうな」

ということも重々理解しています。

家族や恋人の方であれば、どうか逃げ道を用意してあげてください。

仕事を辞めて再起するなり、休職からの復職という道もあります。

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警察の組織事情