こんにちは、元警察官のyotaroです。
埼玉県警の警察官3人が立て続けに不祥事を起こし処分を受けたようです。
埼玉県警 カード不正使用容疑で書類送検の警察官など3人処分
08月25日 14時21分
埼玉県の大宮警察署の20代の巡査が交際していた女性のクレジットカードを不正に使用しスマートフォンを購入したとして詐欺などの疑いで書類送検され、警察が25日付けで懲戒免職処分にしたことが捜査関係者への取材でわかりました。
また、別の巡査部長を自転車を盗んだとして減給の懲戒処分に、警部補を高校生を盗撮したとして本部長訓戒の処分にしました。懲戒免職処分を受けたのは、さいたま市にある大宮警察署の地域課に勤務する20代の巡査です。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20230825/1000096280.html
捜査関係者によりますと、ことし春ごろ、交際していた女性のクレジットカードを不正に使用しインターネットで十数万円のスマートフォンを購入したとして、25日までに詐欺などの疑いで書類送検されました。
調べに対し容疑を認めているということです。
巡査は一時、この女性と不倫関係にあったということで、埼玉県警は25日付けで懲戒免職処分にしました。
また、坂戸市にある西入間警察署交通課の30代の巡査部長がことし4月、駅の駐輪場にあった自転車を盗んだとして減給3か月の懲戒処分になったほか、埼玉県警察本部捜査2課の30代の警部補がことし6月に電車内で高校生をスマートフォンで盗撮したとして本部長訓戒の処分を受けました。
記事内では詐欺事件について詳細が述べられており、他の不祥事はさらっと言及されていますが、
窃盗も盗撮も相当警察官としてヤバい不祥事です。
不祥事をまとめて報道に流す理由とは?
警察は知ってか知らずか不祥事を小出しにせず、まとめて報道に流します。
これにはある程度、組織防衛の意図があると思われます。
組織へのダメージを最小限にしたいというねらい
不祥事報道は、一個ずつ流すよりも、まとめて報道してもらった方が警察にとっては都合が良いのです。
それはなぜか。
数が多ければ多いほど、1件1件の詳細は報道されず、印象が残りにくいからです。
今回複数の不祥事がひとくくりに語られていますが、どれを見ても警察官として恥ずべき犯罪です。
とはいえ、いくつか不祥事がある中で、記事で言及するものとなると、最もひどい事件のみ言及することとなります。
結果として、他の不祥事は記事内で軽く触れられる程度になるわけです。
埼玉県警で続発する不祥事 今後も不祥事の発生が懸念される
ハインリッヒの法則
以前静岡県警の不祥事記事で紹介したハインリッヒの法則。
「1件の重大事故の裏には29件の軽微な事故があり、その背後には300件のヒヤリハットがある」
といった内容です。
埼玉県警も危険な状態にあることがうかがえる
静岡県警と同様、埼玉県警でも水面下に不祥事の種が大量に潜んでいる可能性は高いでしょう。
今後の再発防止に注目していきましょう。