こんにちは、元警察官のyotaroです。
街中で警察官が、原付やカブに乗っている姿を見たことはありませんか?
「白バイなら交通取締りをやっているってわかるけど、原付やカブで何をしているの?」
と疑問に思われる方もいると思います。
彼らはいったいどういう目的で原付やカブに乗っているか?
お伝えします。
原付やカブでに乗っている警察官の仕事
原付やカブで動いているのは、主に地域課の警察官、いわゆるお巡りさんです。
担当地域のパトロール
バイクに乗って管内のパトロール活動をしています。
パトロール活動中、交通違反を発見した場合、取締りを行うこともあります。
ただし、原付やカブは、そもそも交通違反取締を前提に作られたものではないため、赤色灯やサイレンが付いていません。(少なくとも私が居た県警にはなかった)
そのため、カブで走行中に交通取締りをやるか否かは、個人の裁量によります。
カブで積極的に交通取締りをやる人は、笛を鳴らして一生懸命違反車を止めます(笑)
交通違反にノルマが課せられている場合は、無理をしてでもやらざるを得ないことも・・・
県警によっては、危険を伴うことから一律で禁止している場合もあります。
巡回連絡をしている
担当地区の世帯を1件1件訪ねて回る、「巡回連絡」という業務をしています。
この巡回連絡は、警察官が直接家を訪ね、居住者の実態把握を行うもので、年に1回程度行くように指示されています。
巡回連絡は、カブやミニパトを使ってだいたい1人で回ります。
事件・事故の現場に向かっている
110番の指令を受けて、 事件・事故の現場に向かうこともあります。
簡単な事案であれば、一人で処理することもあります。
一人で手に負えない場合は、本署に応援を求めます。
原付やカブに乗っている警察官は、このような仕事をしています。
余談:バイクに乗る時のヘルメットが貧弱すぎる
余談ですが、私も現職の時もカブに乗ったことがあります。
カブに乗る時のヘルメットは、バイク専用のものではなく、警察学校でもらった事故現場用のヘルメットでした。
バイザー等の風よけももなく、クッション性があるとは思えないスカスカのヘルメットで、強度的にはかなり不安なものでした。
常々県警には「金がない金がない」と言われてきましたが、
「職員の命を守るヘルメットくらい、ちゃんとしたものを支給して欲しい」と心から思っていました。
こういった例からも、「警察組織ってブラック寄りだったよなぁ」と改めて思わされます。