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中途採用の警察官でも出世できる?署長にはなれるのか?

この記事を書いた人
yotaro

警察歴8年、元某県警の巡査部長。
結婚を機に転職し、今は別の仕事をしています。
警察に興味のある方や、警察官試験に興味のある方向けに情報を発信しています。
実際の現場で経験した「リアルな声」をお届けしたいと思っています。

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こんにちは、元警察官のyotaroです。

今回は、「警察官に中途採用で入った場合出世できるのか?」

といった疑問にお答えします。

警察官は中途採用で入ってくる方も多く、こうした疑問をお持ちの方も多いでしょう。 実際に中途採用で入った人がどのくらい出世しているのか、 お話します。

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警察官は中途採用でも十分出世できる

結論から言うと、 中途採用でも十分出世できます。

特別新卒が出世に有利というものはありません。

警察官の出世は昇任試験次第

警察官の試験は昇任試験次第なので、自分の努力次第で上を目指せます。

仮に30代で採用されたとしても、本人の努力次第で警視 (中小規模警察署の署長クラス) までは十分狙えるでしょう。

警察官の階級についてはこちらでも詳しく解説しています。

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採用される年齢によっては辿り着けない階級もある

警視クラスまではいけるとお伝えしましたが、その上の階級、警視正になると話は変わってきます。

警視正は、ノンキャリ警察官のほんの一握りしかなることができない階級で、各県警本部の部長クラスや、大規模警察署の署長クラスになります。

警視正になるための条件とは

私がいた県警では、警視正になるためにはある条件があると噂されていました。

その条件とは、

・30歳代で警部の階級になり、本庁霞が関に出向すること

といったものです。

この2つの条件を満たせるのは、相当若くして出世した人だけです。

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モデルケース紹介

私が実際に見た中途採用警察官の事例を紹介します。

26歳大卒で警察官になった人の場合

私の上司で、 25歳で警察官になった人がいました。

その方は優秀で、巡査部長、 警部補と一発で合格し、警部は何とか30歳代に合格しました。

警部昇任後は、小規模警察署で1年間刑事課長を経験し、翌年には警察庁に出向しました。

警察庁出向後は、県警本部の課長補佐などを何年か経験し、40歳代のうちに警視に昇任しました。

おそらくこの方は、 何も問題を起こさない限り警視正になるでしょう。

当然ですが、この方は周囲の人たちからも「将来間違いなく警視正になるだろう」という目で見られていました。

32歳大卒で警察官になった人の場合

同じく私の上司で、警察官に32歳で採用された方が居ました。

その方も非常に優秀で、巡査部長、 警部補試験にそれぞれ一発で合格しました。

巡査部長に35歳、警部補に37歳になりましたが、どう頑張っても30歳代のうちには警部になれませんでした。

警部補になってから4年目にならないと、警部昇任試験を受けることができないからです。

参考:広島県警HP

広島県警察トップ > 求人・採用試験情報 > 採用後・勤務制度・処遇・組織 > よくある質問 > 昇任制度

昇任制度

昇任試験の受験資格取得年数は,高卒,短大卒,大卒で区分されており,例えば大卒の場合は,採用後2年で巡査部長,巡査部長在級2年で警部補,警部補在級4年で警部の受験資格が得られます。学歴に関係なく新卒者の場合,最短では28歳で警部補,33歳で警部となることができます。つまり実力さえあれば学歴に関係なく,誰でも上位の階級へステップアップができるのです。

階級
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/saiyou/010-saiyou-shounin.html

この方も先ほどの方と同様に、警部昇任後に小規模警察署の地域課長を経験しましたが、本庁への出向の話は無かったようです。

周りの人達からも「おそらくこの方は年齢的に警視正まではいけないだろう」と見られていました。

ひょっとすると、本庁への出向者を選定する段階で、

「30歳代で警部になっているか否か」

という線引きがされているのかもしれません。

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警察の組織事情