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巡査部長の試験には早めに合格した方がいい理由【20代で巡査部長に合格した経験から】

この記事を書いた人
yotaro

警察歴8年、元某県警の巡査部長。
結婚を機に転職し、今は別の仕事をしています。
警察に興味のある方や、警察官試験に興味のある方向けに情報を発信しています。
実際の現場で経験した「リアルな声」をお届けしたいと思っています。

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こんにちは、元警察官のyotaroです。

今回お話しするのは、「巡査部長試験にはさっさと合格しておいた方が良いですよ」という話です。

これは警察学校でも警察署でも、どこでも言われるでしょう。

組織内の共通認識として、

「昇任は早い方が良い」

といった考え方が主流です。

yotaro自身、大卒2回目の試験で巡査部長に合格しました。

26歳の年に試験に合格し、27歳で巡査部長になった感じですね。

早い方ではあったので、勝手に将来を期待されたのもいい思い出です。

仮に警察を続けていても、絶対に警部補にはなりたくないと思っていましたが(笑)

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20代で巡査部長になった方が良い理由

巡査部長になると仕事がやりやすくなるから

巡査部長になれば、巡査時代よりも、確実に仕事がやりやすくなります。

例えば、同じ内容の書類を提出したとしましょう。

巡査だと細かいどうでもいいような修正が入るものが、巡査部長だとそのまま通過したりします。

同じ内容の書類を出しても、巡査と巡査部長で見方が変わってくるんですね(笑)

巡査時代よりも、理不尽な扱いを受けることも少なくなります。

雑用のために朝早く来ることも無くなります。(個人的にはこれが一番ありがたい)

新人警察官の1日(交番勤務の巡査編)

むしろ、若くして巡査部長に受かっているということで、若干色眼鏡をつけて見てもらえます(笑)

巡査部長と巡査の仕事内容はほとんど同じだから

巡査部長と巡査、階級の違いこそあれ、やる仕事の内容はそんなに大きく変わりません。

部長も部下も持ち、現場の指揮を執る階級ではありますが、管理職的な要素が色濃くなってくるのは警部補になってからです。

一応、巡査部長も部下の身上指導はやりますけどね。

勤務形態や仕事の進め方など、巡査時代と大きく変わることはありません。

それだったら、さっさと巡査部長になるのが吉です。

給料が上がるから

巡査部長になると、 同期の巡査よりも給料が少しだけ上がります。

ボーナスにも管理職手当が付与されるため、 同期の巡査よりも確実に年収は良くなります。

年齢を重ねるにつれ試験に受かりにくくなるから

巡査部長の昇任試験は、警察学校で学んだ基礎法学や専門科目の内容がベースになっています。

そのため、 警察学校で学んだことを少しでも覚えているうちに昇任しておいた方が後々楽です。

卒業後しばらくたってから、仕事をしつつ基礎法学の勉強をするのは大変ですよ。

巡査部長が一番楽しい階級(個人差有り)

巡査部長は現場で活動するメインとなる階級です。

警部補以上になると、 現場に行く機会が少なくなり、それを嘆く人もいます。

さらに上の階級の警部になんてなったら、よっぽどのことが無いと現場活動に行くことはありません。

警察の仕事の楽しさは、現場活動にこそあると思います。

yotaroは巡査部長までしか経験していませんが、巡査時代より間違いなく巡査部長時代の方が仕事はやりやすかったですし、現場でも自分の判断で動けるため面白かったです。

巡査部長は4年ほどやりましたが、

「絶対に警部補になんかなりたくねぇ(笑)」

と思ってました。

警部補 (係長クラス)になると、 上位階級の警部(署課長クラス)や警視 (署長クラス)など上に気を使うえ、巡査部長以下の階級の面倒もみないといけません。

一番中間管理職的な苦労があるのが警部補だと思います。

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20代で巡査部長に昇任することの大変さもある

さっさと昇任するべきだと述べてきましたが、 早く巡査部長に昇任することの苦労も当然あります。

年上や先輩が部下になること

これは早く昇任することの宿命ですね。

yotaro自身も、先輩や年上の部下がいました。

当然ですが、 yotaroは部下であっても先輩や年上の方に対しては常に敬語で話し、敬意をもって接していました。

現場での判断を要する場面、自分の判断だけで自身が無いときは、先輩の意見も尋ねたうえでやっていましたよ。

もちろん、最終的に責任を持つのは当然、巡査部長ですけどね。

階級上位者だからといって、上司ぶる必要は全くありません。

かといって、必要以上にへりくだる必要もありません。

階級に能力が追い付かない

あまりに早く合格してしまうと、自分の能力・経験不足で苦労することがあります。

yotaroも27歳で昇任しましたが、事件捜査部門での経験が無かったため、被疑者の取調べの手続きに手間取った経験があります。

昇任前に、刑事・生活安全・交通部門のいずれかを経験していれば、取調べで苦労することはそんなにないでしょう。

yotaroはあいにく事件捜査をめったに行わない、警備部門の経験しかなかったため、事件処理は不得手でした。

とはいえ、上司や同僚に聞きながら進めれば何とかなるものです。

聞くことを恥と思わずに、怒られようが素直に聞くのが一番です。

苦労した経験は、必ず後々役に立ちますよ。

昇任してすぐは能力不足でも、頑張っていればちゃんと後から階級に見合った能力が身につきます。

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