こんにちは、元警察官のyotaroです。
今回は、警察官になるための登竜門である、「警察学校に入るための方法」についてお伝えします。
警察学校に入るには「警察官採用試験」に合格することが必要
警察官になるためには避けては通れない関門、警察学校。
警察学校での訓練を終えて初めて、警察官としての仕事がスタートします。
警察学校に入るには、各県で行われている警察官採用試験に合格する必要があります。
警察官採用試験の内容 ※令和5年度最新版
受験資格
かつては身長・体重に制限が設けられていた警察官採用試験ですが、令和5年現在、身長と体重に関する制限はほぼ全ての県警で撤廃されています。
参考までに、警視庁の最新の受験資格は下記の内容になっています。
参考:受験資格(警視庁採用サイト 令和5年版)
Ⅰ類(大学卒業程度) | 昭和63年4月2日以降に生まれた人で大学(学校教育法による大学(短期大学を除く。))を卒業又は令和6年3月までに卒業見込みの人 昭和63年4月2日から平成14年4月1日までに生まれた人で大学卒業程度の学力を有する人 |
Ⅲ類(高校卒業程度) | 昭和63年4月2日以降に生まれた人で高校(学校教育法による高等学校)を卒業又は 令和6年3月までに卒業見込みの人 昭和63年4月2日から平成18年4月1日までに生まれた人で高校卒業程度の学力を有する人 |
なお、警察官採用試験には欠格事項もあり、以下に該当する人は受験することができません。
1 日本の国籍を有しない人
https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/saiyo/2023/footer/pdf/police-test-guide.pdf
2 禁錮以上の刑に処せられ、その執行を終わるまで又はその執行を受けることがなくなるまでの人
3 東京都職員として懲戒免職の処分を受け、当該処分の日から2年を経過しない人
4 政党その他の団体を結成し、又はこれに加入した人
5 平成11年改正前の民法の規定による準禁治産の宣告を受けている人(心神耗弱を原因とするもの以外
試験内容
試験内容は筆記試験メインの一次試験、面接と身体検査がメインの二次試験が行われます。
公務員試験の中でも、警察官は筆記試験と運動の試験があり、文武両道であることが求められます。
令和5年度警視庁一次試験の内容
一次試験は筆記試験がメインになっています。
教養試験の科目があり、文章理解、数的処理、判断推理等を幅広く学習する必要があります。
教養試験の足切りラインは明言されていませんが、最低でも正答率6割は取っておきたいところです。
試験科目 | 内容 |
教 養 試 験 | 出題分野の内容は、おおむね次のとおりです。【五肢択一式、50題、2時間】 <知能分野>文章理解、判断推理、数的処理、資料解釈、図形判断 <知識分野>人文科学、社会科学、自然科学、一般科目(国語、英語、数学) |
論(作)文試験 | 課題式の論(作)文試験を行います。【1題、1時間20分】 |
国語試験 | 職務に必要な国語力について試験を行います。【五肢択一式、50題、20分】 |
資格経歴等の評定 | 所持する資格経歴等についての評定を行います。 |
第1次適性検査 | 警察官としての適性について、記述式等の方法により検査を行います。 |
令和5年度警視庁二次試験の内容
二次試験では面接や身体検査を行います。
身長体重の要件は撤廃されましたが、二次試験の採点項目として、視力や色覚に関する項目は依然として残っています。
体力検査の科目は、県警によっては基準となる回数が設定されており、受験者は基準を満たすことを求められます。
なお、体力検査の基準に満たない=不合格ではありません。(私自身、基準を満たさない項目があっても合格しています。)
しかし、極力基準は満たせるように運動しておくことが大切です。
試験科目 | 内容 |
面接試験 | 人物についての面接試験を行います。 |
身体検査 | 警察官としての職務執行上、支障のある疾患の有無等について検査を行います。 検査内容 視力検査、色覚検査、聴力検査、運動機能の検査、医師の診察、身長測定、体重測定、レントゲン検査、血液検査(貧血検査、肝機能検査、血中脂質等検査、血糖検査)、尿検査 次の全てを満たすことが必要です。 ・視力 裸眼視力が両眼とも0.6以上、又は矯正視力が両眼とも1.0以上であること ・聴力 警察官としての職務執行に支障がないこと ・疾患 警察官としての職務執行上、支障のある疾患がないこと ・その他身体 の運動機能 警察官としての職務執行に支障がないこと |
体力検査 | 職務執行上必要な体力の有無について検査を行います(種目は変更する場合があります。)。 ・種目 腕立て伏せ、バーピーテスト、上体起こし、反復横跳び |
第2次適性検査 | 警察官としての適性について、記述式等の方法により検査を行います。 |
二次試験を経て合格すれば、採用通知書と警察学校への入校案内が届きます。
警察官採用試験に合格するには
警察官採用試験は、独学でも十分合格できる試験です。
しかし、全て独学で一人で勉強し続けるのは孤独との戦いでもあります。
筆記試験は一人で何とかなっても、面接対策や体力試験対策でつまずいてしまうことも考えられます。
そこで、私個人的には公務員試験予備校に通うことをオススメします。
公務員予備校EYEは、筆記試験のみならず、面接対策や体力試験の対策まで面倒を見てくれる予備校です。
オンラインでの受講も可能であるため、首都圏以外の方でも安心です。
少人数制で面倒見が良いため、大人数の予備校よりもきめ細かいサポートを受けることができます。
警察官になって稼ぐ金額を考えれば、予備校のスクール代をケチるよりも、確実に合格する道を選んだ方が良いと思います。
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