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警察は万引きを捜査しない?原因は警察と被害者の認識の違い!?

この記事を書いた人
yotaro

警察歴8年、元某県警の巡査部長。
結婚を機に転職し、今は別の仕事をしています。
警察に興味のある方や、警察官試験に興味のある方向けに情報を発信しています。
実際の現場で経験した「リアルな声」をお届けしたいと思っています。

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こんにちは、元警察官のyotaroです。

警察は万引きを捜査してくれない?といった意見を目にすることがあります。

私自身、 警察官として何度も万引き事件の現場に行きましたが、捜査をしない、なんてことは 一度もありません。

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警察は万引き事件を認知すれば捜査します

警察が万引きの通報を受けて臨場して、捜査をしない、なんてことはあり得ません。

誤解があるようですが、事件として現場に臨場したからには、被害届を受ける受けないに関わらず捜査活動を行います。

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実際にどんな捜査を行うか?

実際に万引き事件で臨場した警察官が行う捜査はおおよそ以下になります。

現場の見分・鑑識活動

犯行現場の見分と呼ばれる、現場の状況確認を行います。

併せて、犯人が残したと思しき指紋や足跡等があれば鑑識活動を行うこともあります。

被害者や目撃者からの徴取

被害者、お店の場合であれば店長から被害状況を聴取します。

犯行の目撃者が居れば、目撃状況について聴取します。

店内や駐車場の防犯カメラ捜査

店内や駐車場に設置された防犯カメラの捜査を行います。

この防犯カメラが最も重要な客観証拠になるため、これにロクに移ってないと捜査はそこで行き づまります。

捜査をしても捕まる、捕まらないは別の話

万引き現場で行う捜査というのはこれくらいのもので、これ以上の捜査をしても基本的に意味はありません。

警察も人員が限られている以上、まったく見込みのない事件の捜査を何日も続けるわけにはいきません。

仮に犯人らしき人物に辿り着いても、明確に盗品と分かる物品や、防犯カメラの鮮明な画像が無いと罪には問えません。

確実に「こいつがやった」と言えるだけの証拠がないことには、警察も逮捕できないのです。

たかが万引きとは言え、犯罪の立証に関してはかなりシビアなのが現実です。

免罪を防ぐためとはいえ、こういった実態に、警察官も歯がゆい思いをしています。

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「警察は万引きを捜査しない」と思われる理由

万引きの被害者の立場からすれば、

「現場での捜査活動が終わって、これから警察署に戻って本格的に捜査をするのかな?」

と思うのが自然です。

しかし、実際のところは、現場に臨場したその日のうちに大方の捜査は終わってしまっているのです。

警察署でやることと言えば、現場の見分状況や防犯カメラの状況の書類を作るくらいです。

この認識の違いが、警察は万引きを全然捜査してくれない、といった意見につながるのでしょう。

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