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警察官にはならない方がいい!?元警察官が語るその理由とは

この記事を書いた人
yotaro

警察歴8年、元某県警の巡査部長。
結婚を機に転職し、今は別の仕事をしています。
警察に興味のある方や、警察官試験に興味のある方向けに情報を発信しています。
実際の現場で経験した「リアルな声」をお届けしたいと思っています。

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こんにちは、元警察官のyotaroです。

今回は、「警察官にはならない方がいいのか?」といったテーマについてお話します。

まず、私自身が感じる警察官のデメリットとメリットについてお話ししたうえで、元警察官としての結論を最後に伝えます。

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警察官のデメリット

長時間労働が日常

警察官という仕事は、24時間対応が求められています。

そのために夜勤もありますし、場合によっては休日の呼び出しもあります。

部署によって労働時間にバラつきはあるとはいえ、基本的に長時間労働が慣習になっています。

警察署の刑事課であれば、 月当たりの残業時間が100時間を超えるのはよくある話でしょう。

付き合い残業の文化も根強く、上司が帰らないことには部下は帰れないのは当然です。

過労死ライン(80時間)は軽く超える時間外労働を求められるのが警察官です。

プライベートの規制が多い

警察官は仕事柄、プライベートにも制限を受けます。

緊急時の招集に応じるため、 休日の外出や飲酒に制限を受けます。

居住地も原則、自分が勤める警察署の管轄内に住むことを求められます。

交際相手や結婚相手も上司に報告をしなければなりません。

ストレスがたまりやすい

警察官は、犯罪者以外にも精神異常者などを相手に仕事をします。

近年の人権意識の高まりなどもあり、犯罪者や精神異常者であってもぞんざいな対応ができます

街で仕事をしていれば、常に撮影され晒されるリスクがあります。

留置場の看守勤務では、犯罪者の小間使いのような仕事をやらされます。

体育会系組織であるため、パワハラ・セクハラ・アルハラは日常的に発生しています。 あります。

休日であっても外出に制限を受け、急に呼び出される可能性もあります。

例を挙げれば限りがありませんが、とにかく警察官は多くのストレス要因を抱えています。

心を病んで休職する警察官、辞める警察官は珍しくありません。

私の同期にも何人か仕事で病んで休職している人がいます。

役に立つスキルが身につかない

警察で身に着けた技能は、ほぼ警察でしか役立てることができません。

警察官からの転職を考える際、今までの経験を生かした転職先、というのが限られてきます。

警察が嫌になって辞めたのに、また別の県警に就職した、なんて話は珍しくありません。

外で通用するスキルが無いことから、警察官は若いうちに転職しないと手遅れであることが多く、時期を逃すと嫌々警察官を続けざるをえなくなります。

警察なんて辞めたいけど、仕方なく続けている、 という警察官は数多くいます。

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警察官のメリット

社会的評価が高い

警察官は、一般的に社会的評価が高い職業です。

親戚からの評価も上々ですし、 銀行からの借り入れも余裕です。

「大変な仕事」という認識が浸透しているため、体を気遣われることや感謝をされることもあります。

ただし、この社会的評価の高さが、警察を辞めることに対する後ろめたさにつながる、といった側面もあります。

福利厚生が充実している

警察官は公務員であり、比較的大組織であることから、福利厚生は充実しています。

私が居た県警では、無料で使えるスポーツジムがあったり、 旅行宿泊の助成などの福利厚生がありました。 

給与待遇は悪くない

警察官の給与待遇は決して悪くありません。

地方では特に顕著で、 同年代で警察官以上の給与がもらえる仕事はそう多くないでしょう。

私自身の例で言えば、地元で有力な地銀に行った友人より高い給料をもらっていました。

公務員であるため、仕事をしないポンコツであってもしっかり給料がもらえます。

逆に言えば、仕事を一生懸命やってもあまり給料には影響しないんですけどね。

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元警察官の意見は「警察官にはならない方がいい」

私が感じる警察官のメリットとデメリットを述べてきました。

人によってあれは違う、これは違う、と意見があるとは思います。

面白い、やりがいがある仕事もありますが、トータルで考えた時に万人にお勧めできる仕事ではありません。 

長時間労働、プライベートの規制、ストレス要因の多さは労働者として許容できるものではなく、どんなにやりがいがあっても身が持たないと私は思います。

警察の仕事のためにプライベートを犠牲にする覚悟が無いのであれば、「警察官にはならない方がいい」と思います。

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警察の組織事情