今回は新人警察官の1日の流れについてお話しします。
だいたいどこの県警の採用パンフレットにも、1日の流れに関する説明は載っていますね。
ただ、採用パンフレットに載せているのはあくまで表向きの勤務スケジュールであり、実態とは大きく異なっています。
(正直な話、パンフレットに書いてあることは鵜呑みにできません。)
yotaro自身が新人時代に経験した、リアルな1日の流れをお話しします。
リアルな新人警察官の1日(交番勤務員のケース)
午前7時
- 出勤
- 警察署の掃除、上司の机吹きなど
- 上司へのお茶くみ
出勤は7時です!早いですね。
だいたいどこの採用パンフレットにも書き出しは「午前8時出勤」とか「午前8時30分朝礼」なんて書いてありますが、実際の勤務はその前の時間から始まっています。
上司の机吹きやお茶くみなど旧態依然の文化ですが、警察組織ではまだまだ現役です。
午前8時
- 装備品を付ける(拳銃、耐刃防護衣等)
- 朝礼
警察署全体で朝礼をやった後に、課内で朝礼をやることになります。
「何回朝礼やるんだよ・・・」と当時は思っていました。3回ぐらい朝礼をやると気づけば午前9時になってます。
午前9時
- 交番へ移動、前日の引継ぎ等
昨日泊まった人たちにとっては交代要員が来てほっとする時間です。
午前10時
- パトロール(警ら)
- 事案処理
- 巡回連絡
職務質問や交通指導取締を行うために、パトカーなり徒歩なりで町へ繰り出します。
検挙実績が求められる時期になると、血眼になって町中をうろつくことになります。
また、パトロール中に管内で事件や事故が発生すればそちらの現場に向かうことになります。
午前12時
- 昼休み、昼食
- 来客、電話対応
勤務上は休憩になっていますが、実際は休めないことはよくあります。
事件・事故処理などによって休憩が取れないこともしばしば・・・
午後1時
- 書類整理
一緒に勤務する上司(相勤者)が仕事をやりたがらない人の場合、書類の整理はだいたいが新人に押し付けられます。
相勤ガチャに外れると、自分ばかりに仕事を押し付けられて、手が回らなくなります。
午後2時
- パトロール(警ら)
- 事案処理
- 巡回連絡
午前中と同様に町へ繰り出します。
朝早かったりすると非常に眠くなってくる時間です。
パトカーで居眠りしないように注意しましょう。
午後6時
- 昼休み、昼食
- 来客、電話対応
こちらも昼休みと同様ですが、休憩中であっても休めないことはあります。
午後7時
- パトロール(警ら)
- 事案処理
- 書類整理
昼間に溜まった書類を片づけたり、パトロールに出たりします。
もちろん、事件が発生すればそちらに向かいます。
合間に休憩を挟みつつも、この時間から夜中まで帰ってこれなかったことも多々あります。
午前2時
- 仮眠時間
- 書類整理
休憩時間ですが、例のごとく何かあると寝ることはできません。
なお、仮眠時間と記載されているパンフレットが多いですが、普通に爆睡します。
何かあったら叩き起こされるだけです。また、やり残した書類があればこの間に整理することになります。
午前7時
- 起床
- 書類整理
- パトロール
ここまで来れば勤務の終わりが見えてきます。
ひたすら交代時間まで何も起きないことを祈りましょう。
午前8時30分
- 装備品を外す
- 朝礼
午前9時
- 引継ぎ
ここまでやって泊まり勤務の1日が終わりです。
なお、この時点でもやり残した書類がある場合は無制限の延長戦に突入します。
新人警察官の1日は大変
ざっと1日の流れについて記載しましたがいかがでしたでしょうか。
新人であるが故に増えている仕事も多い(雑用的なもの)ため、思いのほか大変な1日になると思います。
これが巡査長になったり、巡査部長になればある程度仕事もやりやすくなるんですけどね。
yotaroも警察人生の中で一番辛かったのは新人の頃だったように思えます。
仕事内容的には難しいことをやっていなくても、新人であるが故の緊張や気疲れによって、一日の終わりにはへとへとになっていました。
ある程度経験を積んで、慣れてくれば仕事終わりに遊びに行く余裕も出てきます。
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