こんにちは、yotaroです。
皆様は「身上把握」という言葉をご存知でしょうか?
いわゆる警察官採用試験における「身辺調査」とは違います。
身上把握は、警察官になる前ではなく、なった後に行われる聞き取り調査です。
yotaroも現職だった頃、上司からこの身上把握を受けてきましたし、同じように部下に対して行ってきました。
結論:警察の身上把握とは上司が部下に対して行う面談のこと
身上把握とは、簡単に言えば上司が部下に行う面談のことです。
四半期に1回くらいのペースで行われ、
- 現在の仕事について
- 将来やってみたい仕事
- 悩み事や困っていること
- 借金の有無
- 飲酒の頻度
- 恋人の有無
- 大きい買い物の予定(車や家など)
等が聞かれます。
人事評価制度の一環として行われていますが、一般的な会社や事務職の公務員では聞かれないような、プライベートに食い込む話題をしっかり聞かれますね。
「え、そんなことまで聞くの!?」「個人のプライバシーはどうなるの?」と思われるかもしれませんが、これはどこの警察組織でも行われている聞き取りです。
なぜ身上把握が必要なのか?身上把握の目的とは
なぜ身上把握が必要なのか?その目的とは何なのでしょうか。
それは、警察官による不祥事を防止するためです。
不祥事があると市民からの信頼低下、組織の士気の低下等、組織にとって大きなダメージになります。
不祥事を防止するため、言い換えれば、組織を守るために行うものと言ってもいいかもしれませんね。
警察の不祥事の原因となるものとして、
- 酒に関するもの
- 異性に関するもの
- お金(ギャンブル・借金)に関するもの
大まかにこの3つが挙げられるため、この3つを軸とした聞き取りが行われることになります。
未然に部下職員が抱えている問題が判明すれば、未然に防ぐことも出来るだろう、という考えですね。
と言っても、身上把握をやっても完全に不祥事を防止することはできません・・・
あくまで人事評価の一環なので、そこまで詳しく裏を取ったり犯罪捜査のように追及があるわけではありません。
身上把握を実施する上司も、ある程度部下を信頼して行うわけです。
当然、嘘をつく者も居ます。
身上把握では分からなかったけど、問題が起きてからやばい実態が分かった、なんて話はよくあります。
身上把握のテクニック
結局のところ、日頃から本音で話せるような間柄でないと、効果のある身上把握はできません。
何か悩みを抱えている職員であっても、いきなり身上把握の場面になったからと言って話せるものでもありません。
じゃあどのようにすれば効果的な身上把握ができるのか?
yotaroは、部下と二人きりになるパトカー内での会話を重視していました。
車の中って結構会話が弾むんですよね。
日頃から部下との関係を良好なものにしておくと、内容のある身上把握ができるようになるかもしれませんね。
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