こんにちは、元警察官のyotaroです。
今回は、
「スピード違反は何キロから捕まるのか?」
といったテーマについてお話します。
現在、秋の交通安全運動期間であることもあり、警察の交通取締りを目撃する方も多いのではないでしょうか。
この交通安全運動期間中は、各地で交通取締りが激増します。
参考:警察の交通取締り情報!ネズミ捕りが活発になる時期は!?【元警察官のアドバイス】
目の前でネズミ捕りにかかった車を見て、肝を冷やした方も多いのでは?
前置き:法令上は1kmオーバーでも速度違反になるが・・・
前置きとして、スピード違反(速度超過)取締りの根拠法令を見てみましょう。
道路交通法第22条
(最高速度)
第22条
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E9%81%93%E8%B7%AF%E4%BA%A4%E9%80%9A%E6%B3%95%E7%AC%AC22%E6%9D%A1
- 車両は、道路標識等によりその最高速度が指定されている道路においてはその最高速度を、その他の道路においては政令で定める最高速度をこえる速度で進行してはならない。
条文には、何kmオーバーから違反になるとは書いてありません。
条文をそのまま読み解くならば、
「定められた最高速度をこえる速度で進行してはならない」
つまり、1kmでも超えたらアウトってことですね。
とは言え、
「警察が1kmオーバーしたくらいで取締りをやるか?」
といえば、まずやらないですね。
私もやったことはありません(笑)
この記事を読んでくださっている方が知りたいのは、
「実際のところ、警察は何kmオーバーからスピード違反として取り締まるのか?」
ということですよね。
各県警である程度の交通取締基準を設けている
明文化されているか否かに関わらず、どこの警察署でも
「交通違反として検挙する基準」
があります。
速度違反に限らず、
「交通違反で警察に止められたけど、切符は切られず厳重注意だけで終わった!」
いう方も居るのではないでしょうか。
こうしたケースは、「告知基準に満たない、切符を切るほどではない程度の違反だった」ということです。
それでは速度超過は、実際にどれくらいの超過からが違反として検挙されやすくなるのでしょうか?
5km未満のスピード超過 まず検挙されることは無い程度の速度
5kmの速度超過で切符を切られることはまずありません。
私自身やったことはありませんし、切符を切った話も聞いたことがありません。
5kmオーバー程度で切符を切って帰ってきたら、交通課から逆にお𠮟りを受けてしまいます。
あまりにも厳しい基準での取り締まりは、かえって道路交通の円滑化を妨げることになります。
5km以上10km未満のスピード超過 検挙される可能性は低いが指導される可能性はある
あまり大きな声では言えませんが、メーター10km程度のオーバーであれば切符を切られることはないでしょう。
ただし、このくらいの速度超過になると、パトカーに停止を求められ、指導警告等の措置を受ける可能性はあります。
10km以上15km未満のスピード超過 検挙される可能性
10km以上15km未満の速度超過だと、違反として検挙される可能性は十分あります。
私自身、この10km以上15km以上の速度で検挙したことがあります。
15km未満の速度超過
普通車・・・9,000円 点数 1点
15km以上オーバー ネズミ捕りをやっていたらほぼアウトな速度
15km以上の速度超過は、切符を切られることを覚悟しておきましょう。
また、15km以上の速度違反になると、反則金の金額も上がります。
15km~20km未満の速度超過
普通車・・・12,000円 点数 1点
円滑な道路交通のために
「チンタラ制限速度で走っていると煽られる!」
という意見もあると思います。
しかし、後ろに煽られるからと言って飛ばしすぎるのは止めましょう。
それで原因で、自分がスピード違反で捕まったらまったものではありません。
煽られた時は、後続車に先を譲るのに限ります。
腹立たしい気持ちもあるとは思いますが、そこは深呼吸でもして落ち着きましょう。
そういった運転手は、遅かれ早かれ警察のネズミ捕りに引っかかります。
道を譲ったその直後に、煽ってきた車がネズミ捕りに引っかかったら快感じゃあないですか?