こんにちは、元警察官のyotaroです。
今回は、
「110番通報をするとどこに繋がるのか?誰が受けているのか?」
といった疑問についてお答えします。
110番通報するとどこに繋がるのか?
事件や事故の発生時は、110番通報で警察の臨場を要請しますよね。
110番をした場所を管轄する県警の通信指令室に繋がる
110番通報をすると、110番通報をした「場所」を管轄する県警の「通信指令室」に繋がります。
あなたが埼玉県から110番通報をすれば、「埼玉県警の通信指令室」に。
神奈川県から110番通報をすれば、「神奈川県警の通信指令室」に電話がつながります。
県境で電話をかけた場合、違う県警の通信指令室に繋がることもある
県境で事件や事故が発生した場合、
得てして県境は山間部であったりして、電波の環境が悪いためこうしたことが起こります。
しかし、別の県警の電話番号に繋がっても大丈夫です。
通信指令室が正しい県警の指令室に電話を転送してくれます。
稀なケースですが、発生場所がどちらの県警かよくわからない場合、両方の県警のパトカーが臨場して現場を確認します。
私自身、1度だけこうしたシチュエーションで臨場したことがありました。
110番通報はどんな人たちが受けているのか?
110番通報は110番受理の「プロ」がやっている
110番通報をすると、通信指令室に繋がることは先ほど説明しました。
この通信指令室は、110番通報の電話受理、警察署への無線指令のプロが担当しています。
警察では、年に1度「通信指令競技会」という110番通報・指令に関する全国大会が行われています。
通信指令室のメンバーは、通信指令競技会で優秀な成績を収めた人、全国大会のメンバーに選ばれた人たち等で構成されているのです。
通報の聞き取り能力は県内でピカ1の人たちなので、皆さま安心して110番通報を利用してください。
110番通報をする時に気を付けたいこと
通信指令室の人の指示に従って話しましょう
110番通報をする際は、通信指令室の人の指示によく従い、冷静に話しましょう。
一方的に自分の言いたいことだけを言っても、通信指令室の人は上手にかみ砕いてくれるとは思いますが、情報が正しく伝わらないことがあります。
緊急の現場ではなかなか難しいこともあるでしょうが、1度深呼吸をするなどして落ち着いて、110番通報してもらうのがいいですよ。
仮に上手に伝えられなくても、警察官臨場の必要性が伝われば、必ず警察官は来てくれます。