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酒気帯び運転と酒酔い運転の違いは?重いのはどっち?【元警察官が解説】

この記事を書いた人
yotaro

警察歴8年、元某県警の巡査部長。
結婚を機に転職し、今は別の仕事をしています。
警察に興味のある方や、警察官試験に興味のある方向けに情報を発信しています。
実際の現場で経験した「リアルな声」をお届けしたいと思っています。

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こんにちは、元警察官のyotaroです。

飲酒運転で誰かが捕まったニュースが流れるとき、

「同じ飲酒運転なのに、酒酔い運転と言ったり酒気帯び運転と言ったり、言い回しが違うことが気になる!」

そんな方はいませんか?

今回は、酒気帯び運転と酒酔い運転の違いについて、分かりやすくお話します。

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「酒酔い運転」と「酒気帯び運転」は何が違う?

道路交通法上の飲酒運転には、「酒気帯び運転」と「酒酔い運転」があります。

この2つ、いったい何が違うのでしょうか?

酔いの程度に違いがある

「酒気帯び運転」と「酒酔い運転」は、飲酒運転をした際の酔いの程度が異なります。

簡単に言えば、「酒気帯び」はほろ酔い程度で、「酒酔い」は泥酔状態のイメージです。

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酒気帯び運転と酒酔い運転 罪が重いのはどっち?

酒気帯び運転と酒酔い運転、より罪が重いのは「酒酔い運転」です。

飲酒運転では、道路交通法による刑事罰と行政処分を受けます。

実際にどういった処罰を受けるのか、

それぞれのを比較してみましょう。

刑事罰

  • 酒酔い運転をした場合
    5年以下の懲役又は100万円以下の罰金
  • 酒気帯び運転をした場合
    3年以下の懲役又は50万円以下の罰金
みんなで守る「飲酒運転を絶対にしない、させない」|警察庁Webサイト

行政処分

酒酔い運転(※1)

基礎点数 35点
免許取消し 欠格期間3年(※2,3)

酒気帯び運転

・呼気中アルコール濃度0.15mg/l 以上 0.25mg/l 未満
基礎点数 13点
免許停止 期間90日(※2)

・呼気中アルコール濃度0.25mg/l以上
基礎点数 25点
免許取消し 欠格期間2年(※2,3)

  (※1) 「酒酔い」とはアルコールの影響により車両等の正常な運転ができないおそれがある状態をいう。
  (※2) 前歴及びその他の累積点数がない場合
  (※3) 「欠格期間」とは運転免許の取消処分を受けた者が運転免許を再度取得することができない期間

みんなで守る「飲酒運転を絶対にしない、させない」|警察庁Webサイト
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酒気帯び運転と酒酔い運転の判別方法は?

警察官はどのように「酒気帯び運転」と「酒酔い運転」を判定しているのでしょうか。

通常、飲酒運転の捜査をする際は、アルコール検知器を使用して、運転手の体内のアルコール濃度を測定します。

測定した結果、0.15mg/l以上の数値が出れば飲酒運転として検挙することになりますが、この数値は「酒酔い」と「酒気帯び」の判別にはあまり関係はありません。

たくさん飲んだ=アルコール濃度が高いから「酒酔い運転」。

あまり飲んでない=アルコール濃度が低いから「酒気帯び運転」、という単純なものではないのです。

運転手の会話状況や歩行能力等を見て判別する

酒気帯び運転、酒酔い運転の判断は、運転手の会話状況や歩行能力等を、警察官が見分し総合的に決定します。

酒酔いと判断されるであろう状態の例としては、

・警察官の質問に対して訳のわからない内容を応える

・そもそも会話ができない

・歩行する時にふらつきがある、座り込む

等のものがあげられます。

したがって、ドライバーの酒の強さによっては、同じ量の酒を飲んでいたとしても「酒酔い」状態になる人と「酒気帯び」状態になる人で別れます。

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