こんにちは、元警察官のyotaroです。
「警察官が階級章を紛失するとどうなるのか?」
といった疑問について
お答えします。
紛失した階級章の種類によって扱いが変わる
警察官の階級章にはいくつか種類があります。
階級章によって、 所持者が特定できるものとできないものが存在します。
一般的な制服に着ける階級章の場合
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制服に着用する階級章は、 識別番号が付いているため、 所有者の特定が可能です。
この階級章を紛失してしまうと、悪用されるおそれがあるため、全国の警察組織に手配がかかります。
さすがに指名までは載らなかったと思いますが、 紛失者の「所属」と「階級」は明かされます。
そして、当然ですが所属の警察官総出で、階級章を探すことになります。
この階級章を紛失した場合、警察官は顛末書を書く等の処分を受けるでしょう。
なお、懲戒処分に関しては、警察庁本庁の通達には規定はありません。
装備品の紛失で懲戒処分の対象になるのは、「拳銃」「拳銃の弾」「警察手帳」この3つです。
帽子につける階級章の場合
警察官には制帽とは別に、活動帽と呼ばれる帽子があります。
この帽子にも、マジックテープの階級章が付いています。
この階級章には識別番号などついていないため、 誰が落としたのかもわかりません。
紛失しても全国手配がかかることはありません。
一応、階級章の紛失が分かれば署員で捜索をしますが、制服の階級章ほどの大捜索にはなりません。
警察署の庶務課にお願いすれば、替えの階級章があるので何とでもなります。
受ける処分としては、上司に口頭で怒られる、場合によっては顛末書くらいでしょう。
出動服に着ける階級章の場合
出動服と呼ばれる警察の作業着にも階級章を付けることができます。 これも活動帽と同様にマジックテープ式になっています。
あるあるですが、この階級章を取り外さずに洗濯をしたり、クリーニングに出したりすると
階級章の紛失につながります。
受ける処分としては、上司に口頭で怒られる、場合によっては顛末書くらいでしょう。
無くすと本当にヤバいのは制服の階級章だけ
以上述べてきたとおり、警察官が階級章を紛失した場合、階級章の種類によって扱いが異なってきます。
私自身、階級章を紛失したことはありませんが、制服の階級章を留めるネジを紛失したことはあります。
あわや階級章紛失事案だったので、冷や冷やしました。
この時、一緒の泊りだったベテランの同僚に
「ヤバいっす!階級章のネジ無くしたっす!」 みたいな感じで報告したら、
「ああ、ネジなら俺予備持ってるからあげるよ」
みたいな感じで、ふつーにネジがもらえました(笑)
余談ですが、長く警察をやっていると、装備の予備を手に入れる機会がちょくちょくあったりします。
退職者からもらったり、庶務の人からもらったり・・・色々ですね。