警察官と市役所の職員、同じ公務員ですが業務内容や労働環境は大きく異なります。
公務員になりたい方の中には「とりあえず警察官も受けておくか」って方も多いでしょう。
yotaroは両方の職種を経験してみて、労働環境の違いに大変驚かされました。
今回は双方の労働環境の違いについてお伝えします。
警察官と市役所職員の始業時間について
警察官も市役所の職員も始業時間は午前8時30分からになっている自治体がほとんどでしょう。
ですが、実際に出勤する時間は大きく異なります。
市役所の職員は、だいたい午前8時~午前8時30分頃に出勤してきます。
一方の警察官はというと、午前7時~午前7時50分頃までにだいたい皆出勤しています。
そんなに朝早く来て、警察官いったい何をしているのでしょうか?
警察官の実質的な始業時間は午前7時から!?
実質警察官は午前8時30分前から仕事をしています。
若手であればあるほど、朝来る時間も早くなりがちです。
yotaroも採用されたばかりの頃は、午前7時には警察署に出勤していました。
始業開始前にやることと言えば
- 朝刊のスクラップを作る
- 警察署の掃除をする
- 勤務日誌を作る
- 拳銃の出し入れをする
- 柔剣道の訓練をする
- 上司のお茶出しをする
等々が挙げられるでしょう。
普通に仕事やってますね(笑)
時間外労働と言っていいと思います。
当然、残業代が支給されると思いたいところですが・・・?
警察官は、朝早めに来て仕事をしても時間外労働と見なされない!!
基本的に朝早く来て仕事をやっていても、時間外労働と見なされることはありません。
その時間を残業として申請しようものなら上司からキレられるのがオチでしょう。
サービス残業が常態化していると言えますね。
もし朝早く来る時間も時間外手当が出る自治体があれば教えてほしいくらいです。
(自治体によってまちまちなので)
また、実際に時間外勤務として申請しても残業代が支給されるかどうかは別の話です。
市役所職員になって驚いたことは、サービス残業の少なさでした。
市役所では、業務の都合上朝早く来ることになった場合、その分退勤時間も早くする措置が執られていました。
同じ公務員でもこれほど労働環境が違うのか、と驚かされました。
警察官の労働環境が悪い理由は?
深く根付いた組織文化もありますが、最も大きな要因としては労働組合が無いことだと思います。
警察官には労働三権(団結権、団体交渉権、争議権)がありません。
実際、警察官の中にも労働環境を不満に思っている人は大勢います。
しかし、それを改善するよう働きかける機会というものが、労働三権の否定によって完全に奪われています。
したがって、残業代がまともに支給されない環境が常態化しています。
(それが嫌なら仕事辞めちまえって組織ですね。)
警察官は高給取りのイメージが定着していますが、サービス残業も相当多い仕事であることは覚悟しておいた方が良いでしょうね。
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