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警察の青いバスって何に使うの?護送車とは違うの?

この記事を書いた人
yotaro

警察歴8年、元某県警の巡査部長。
結婚を機に転職し、今は別の仕事をしています。
警察に興味のある方や、警察官試験に興味のある方向けに情報を発信しています。
実際の現場で経験した「リアルな声」をお届けしたいと思っています。

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こんにちは、元警察官のyotaroです。

今回は、警察の使用する車についてお話します。

警察の車両と言えば、クラウン型のパトカーを想像する方が多いと思いですよね。

警察は、クラウン型のパトカー以外にも、用途に応じた色々な車両を持っています。

捜査車両や覆面パトカー、交通事故処理車、護送車等々・・・

そういった車両の中の一つに、「青バス」があります。

この青バスには誰が乗っているのでしょうか?

また、どんな用途に使われるのでしょうか?

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青バス=人員輸送車は警察官の輸送のために使われる

この青いバス、警察内部では専ら「青バス」等と呼ばれていますが、正確には「人員輸送車」と言います。

人員輸送車 - Wikipedia

「機動隊バス」なんて呼ばれ方をすることもありますね。

この青バスは主に、大勢の警察官を輸送するのに用いられます。

いわゆる被疑者を運ぶ「護送車」でもありません。

では実際にどんな時に、青バスで大勢の警察官を輸送する必要が出てくるのでしょうか。

青バスの用途1 大規模警備・災害応援がある時の輸送手段として

首脳会議やサミットといった、各国の要人が大量に集まるイベントがあると、各地から警察官が集められます。

そうした時に活躍するのがこの「青バス」です。

北は北海道から南は沖縄まで。

全国か津々浦々、開催地に大勢の警察官が集まります。

また、大規模な災害が発生した際にも、この青バスに機動隊員が乗り込んで被災地に応援に行きます。

青バスの用途2 デモ警備のため

右翼団体や左翼団体がデモ行動をする際にも青バスが投入されます。

左右どちらかがデモ活動を行うと、必ずと言っていいほど「カウンターデモ」と称して反対勢力が乱入しようとします。

そうした乱入を防止するために、デモ警備は行われています。

その際の警察官は、完全フル装備のいかつい格好をしています。

この格好の警察官が、ゾロゾロと青バスから降りてくるわけですね。

デモ行進の警備であれば、デモ集団があらかじめ定めたコースや、設定された規制線を超えないように

警戒します。

余談 デモ警備側から見た右翼と左翼

余談ですが、右翼は警察が好きな人も多いので、比較的話が通じるところもあります。

デカい音量鳴らして騒ぎ立てますが、警察に警告されると大人しく下がってくれます(笑)

yotaroの経験上、やっかいなのは年季の入った左翼です。

まず警察の指示には従いません。規制線も当然守りません。

かといって、検挙されるほどの悪事もしません。

熟練の左翼はこの辺の感覚が優れているため、警備をやっていて非常に厄介だと感じましたね(笑)

なお、こういったデモを行う団体に所属していると、警察官採用試験合格することは極めて難しくなります。

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青バスにはどんな設備があるのか?

緊急走行用の赤色灯・サイレン・車載マイク

青バスにも一応赤ランプ、サイレン、マイクが付いており、仕様上緊急走行も可能です。

しかし、青バスで被疑者を追いかける機会はほぼありませんね。

よっぽど急ぎの現場に駆け付けたいときに使う程度でしょうか。

警仗・盾・ヘルメットなど

一応一通りの装備品が青バスにも入っています。

警察官の輸送目的の際は置いて行ったりもしますが。

デモ警備なんかだと必須のアイテムですね。

めちゃくちゃ乗り心地の悪いシート

夢のない話ですが、青バスの乗り心地は最悪です。

シートがめちゃくちゃ固いので、長時間乗っているとケツが痛くなります。

まして、遠方まで派遣されるとなると、警察官がぎゅうぎゅうずめになって車内環境は最悪です。

タイヤの真上の座席に座ったりすると、足の置き場がほとんど無かったりもします(笑)

とにかく乗り心地は最悪なので、これから警察官になる方は覚悟しておいてください。

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