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警察にノルマは存在するのか? 努力目標がノルマに変貌する理由【元警察官が解説】

この記事を書いた人
yotaro

警察歴8年、元某県警の巡査部長。
結婚を機に転職し、今は別の仕事をしています。
警察に興味のある方や、警察官試験に興味のある方向けに情報を発信しています。
実際の現場で経験した「リアルな声」をお届けしたいと思っています。

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こんにちは、 元警察官のyotaroです。

警察官の交通取り締まりや職務質問について語られるとき、必ず話題にあがるのがこの「ノルマ」に関する内容です。

ネット上で検索してみても、

「警察官にはノルマがある」

と言う記事や、

「警察官にはノルマはない」

という真逆の記事もあったり、多種多様な意見があります。

人それぞれ、「ノルマ」の捉え方の違いもあるのだと思います。

警察官同士で話していても、ノルマがあると認識している人と、そうでない人様々でした。

なので、実際に警察組織では職務質問や交通違反取締りの件数について、どのような運用をしているのか?

実態を見ていただいた方がイメージがつくと思います。

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ノルマ= 「達成できないと不利益があるもの」 と定義して考えます

今回の記事では、ノルマ=「未達成だと個人に不利益があるもの」と考えます。

具体的には、

・ハラスメントを受ける

・達成するまで休日返上で仕事

・給料が減らされる

といった不利益が考えられます。

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警察に存在するのは「努力目標」だが、上司次第で「ノルマ」に変わる!!

上記のノルマの定義で考えれば、 警察にはノルマは存在しません。

あくまで努力目標であり、切符を切らなくても、 検挙数が少なくても、給料はしっかりもらえます。

検挙件数が少ないことに対して、上司から何かしら指導されるとは思いますが、本人が気にしなければ何も影響はありません。

しかし、ハラスメント系の上司だと努力目標が実質的なノルマに変わってくるのです。

実際に見聞きした成績不良者に対するハラスメントの例

さすがに上司が給料を減らすことはできませんが、休日返上で交通取り締まりや職務質問のためのパトロールに駆り出されることがあります。

私が実際に見た例としては、

・泊まり勤務が終わった非番の日に、切符の件数が少ないことから再度交通取締りに行かされること

・休日に実績が少ない人同士で組ませて、ひたすら職務質問をやらせること

・他人と比較して罵倒すること

がありました。

こうした話、 昔はどこの警察署でもあったそうですが、今の時代からすれば完全にパワハラですね。

近年こういった運用は減ってきてはいますが、 上司次第では十分にあり得る話ではあります。

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具体的にはどういった努力目標があるのか?

職務質問による刑法犯・特別法犯の検挙

いわゆる職質検挙ってやつです。

警察24時でも定番ですね。

職務質問は本当に数をこなさないとそうそう検挙できません。

警察24時では上手くいっているシーンばかりですが、ほとんどの職務質問は空振りです。

職質検挙は、失敗を恐れずとにかく声をかける、の一言につきます。

検挙件数に関しては、管轄の警察署や係によって異なりますが、傾向として繁華街のある警察署の方が

求められる数字は高くなってきます。

交通違反の検挙

簡単に言えば切符の件数ですね。

ひたすらネズミ捕りに励む警察官がいるのは、この努力目標達成のためです(笑)

前述した職質検挙と異なり、 交通違反は比較的検挙しやすいため、 職質検挙は無理でも

交通違反は頑張ろう!って人は多いです。

参考 警察のノルマ関係の記事はコチラでも言及しています↓

警察のネズミ捕りは小遣い稼ぎなのか!?【元警察官が内情をお答えします】

警察のネズミ捕りは卑怯!?汚い!?なぜ隠れて交通取締をやるのか?ノルマはある?

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警察の組織事情