こんにちは、元警察官のyotaroです。
今回は「警察学校はゆるくなった?」と言われる理由についてお話します。
近年警察学校について「昔よりは緩くなった」という声が聞かれますが、それはどうしてなのでしょうか。
警察学校がゆるくなったと言われる理由とは?
暴力やパワハラが許されない時代になってきたから
私よりも20歳以上年上の先輩から聞いた、昔の警察学校の話です。
「昔の警察学校では、教官から殴られることもあった」
「〇すぞ!等の暴言も吐かれたけど、それが普通だと思っていた」
県警や教官にもよるとは思いますが、多かれ少なかれどこの警察学校もこんな環境だったのでしょう。
「パワハラ」という概念がそもそも無かった時代の話ですね。
しかし、今の時代はパワハラ等のハラスメントに対する世間の反応が敏感になってきましたよね。
私が入校中も、めちゃくちゃ教官から怒鳴られることはありましたが、殴られるようなことはありませんでした。
厳しいながらもどこか情を感じるような指導をしてくれていたな、と今更ながら思います。
そもそも今の時代、あまりに過激な行動をするとSNS等で暴露される可能性もゼロではありません。
こういった時代の流れと共に、警察学校でのパワハラめいた厳しさは少なくなってきていると思われます。
警察官の志望者が少なく辞めさせると人手が足りない
昔は警察学校というと、「不適格者をふるいにかける場所」として機能してきました。
現在も当然そうした機能は持っていると思いますが、本当にヤバい奴以外は「警察官として育てる」ことに主眼を置いていると考えられます。
なぜそうなっているかと言うと、昔よりも警察官受験生が減っているからです。
少子化や警察官という仕事に対するブラックなイメージが、受験生不足の原因でしょう。
そんな中で警察官試験を受けて採用された人を簡単に辞めさせてしまうと、現場に送り込む警察官がいなくなってしまいますよね。
本質的に警察学校は厳しい場所であることに変わりはない
ここまで警察学校がゆるくなった、とされる理由についてお話してきました。
しかし、決して警察学校は楽な場所ではありません。
私自身、「もう一度警察学校に戻りたいか?」と聞かれれば、絶対に戻りたくありません(笑)
昔より理不尽なパワハラは減少した傾向にあるけど、依然として厳しい環境であることには変わりないことは覚えておいてください。