こんにちは、元警察官のyotaroです。
今回は埼玉県警で発生した不祥事について紹介します。
署内で上司のワイヤレスイヤホン盗んだ20代巡査を書類送検…スマホ機能で発見
埼玉県警越谷署内で上司のワイヤレスイヤホンを盗んだとして、県警が28日までに、同署の20歳代の男性巡査を窃盗容疑で書類送検していたことがわかった。県警は25日付で巡査を減給100分の10(3か月)の懲戒処分とし、巡査は依願退職した。
捜査関係者によると、巡査は7月、署内で上司が席を離れた間にワイヤレスイヤホンを盗んだ疑い。上司がスマートフォンの機能でイヤホンを捜したところ、巡査のカバンの中から見つかった。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20230828-OYT1T50249/
警察官が職場で同僚のイヤホンを盗む。
一般の方からすれば考えられない行為ですよね。
しかし、こうした警察署内での窃盗事案。
実はそんなに珍しいことでもないんです。
意外とある!?警察署内で発生する窃盗事件
警察署内で警察官が同僚の金品を盗む。
yotaroのいた県警でもちらほらそんな話は聞きました。
実際に処分され報道もされたもの、報道はされず内々の処分で終わったもの、噂どまりで終わってしまったものなど様々です。
yotaroが居た県警で実際にあった事例を紹介します。
警察署内の売店から金を盗む
警察署によっては署員や利用者が利用できる売店があります。
そこの売上金を、夜間当直中に盗んで処分された者がいました。
官舎の共益費を横領する
警察署によっては官舎があるところもあります。
入居者同士でお金を出し合って、清掃や共有部分の電球交換をやったりするためのお金があります。
そのお金を盗んで処分された者が居ました。
同僚の財布から金を盗む
読んで字の如く、同僚の財布から金を盗んで処分された者もいました。
盗みの手口としては、当直で一緒になった人が就寝中、バッグの中の財布から金を盗んでいたそうです。
証拠品である金品を盗む
事件の証拠品として金庫に保管している現金を盗んで処分を受けた者もいました。
警察官が盗みをする原因
犯罪を取り締まるべき立場である警察官であるにも関わらず、どうしてこうした犯罪が起きてしまうのでしょうか?
私としても甚だ疑問ではありますが、盗みを働いた人間は、だいたい以下のような問題を抱えていたようです。
一番多い理由 借金や生活苦のため
借金苦や生活苦で盗みをやってしまうパターンが一番多かったです。
yotaroが実際に聞いた借金の理由は、
ギャンブル、FX、風俗、ソシャゲ課金
などの理由ですね。
余談ですが、警察官はギャンブル好きが多く、「中毒スレスレなんじゃね?」って人も見受けられます。
平日の日中、パチンコ屋には非番の警察官がチラホラ居ます(笑)
ストレス解消や病的なもの
盗みが癖になってやってしまう人も居ます。
盗癖という言葉があるくらいで、警察官問わず見られる症状です。
こうした場合の盗みは、窃盗罪の構成要件である「不法領得の意思」を満たせないため、事件として立件することが難しい場合もあります。
まあ、被疑者が警察官であれば、無理やり窃盗の構成要件を満たすように供述させるんですけどね(笑)