こんにちは、元警察官のyotaroです。
今回は耳を疑うような事件です。
兵庫県警の警察官が大麻所持で懲戒処分を受けたとのこと。
20代巡査2人を大麻所持容疑で書類送検、焼き肉店で吸引か 兵庫県警
2023/8/14 14:00
兵庫県警の20代の巡査の男2人が昨年12月、大麻を液状に加工した「大麻リキッド」を所持していたとして、県警は14日、大麻取締法違反(所持)と麻薬特例法違反(共同所持)の疑いで2人を書類送検し、懲戒免職処分とした。捜査関係者への取材で分かった。2人は電子たばこを使って大麻を吸引。ほかに20代の男性巡査2人もその場におり、県警は同日、通報を怠ったなどとして、うち1人を戒告の懲戒処分とし、依願退職した。もう1人は今年3月に別の理由で退職している。
https://www.sankei.com/article/20230814-R7XHSPLSLFMDRNO7ZXUQFWMKSI/
若手警察官のモラル崩壊
今回、大麻所持事件に関わったのは兵庫県警の20代巡査4人。
4人は大阪市内の焼き肉店で会食、うち2名が大麻を使用し、ほか2名が大麻吸引を黙認していたとの内容です。
大麻を所持した2名が懲戒免職になり、黙認した2名が依願退職とのこと。
依願退職の2人にはわずかながらも退職金が支給されます。
大麻の「使用」は違法ではないため 共同所持での検挙になった
ニュース記事を読んでいて、
「大麻の共同所持で書類送検ってなに?大麻の使用で逮捕じゃないの?」
と思った方も居ると思います。
実は、大麻の使用だけでは法律違反にならないのです。
なので、一人は「大麻取締法違反(所持)」で検挙。
もう一人は「麻薬取締法(共同所有)」で検挙になったのですね。
共同所持で検挙するのは珍しい?
正直、今回のようなケースで「共同所持」で立件したのは珍しいのでは?と思います。
今年3月以降、先に退職した巡査の知人から情報提供があり、県警が捜査。神戸市須磨区の独身寮で大麻を所持したとして、6月に●●被告を同法違反容疑で現行犯逮捕し、神戸地検が同罪で起訴した。
この際、●●被告宅で大麻成分を含む液体約0・436グラムを発見。神戸西署の男性巡査宅からも吸引具を押収したものの大麻は見つからなかった。このため逮捕は見送ったが、捜査の過程で焼き肉店での大麻吸引が明らかになったという。
https://www.sankei.com/article/20230814-R7XHSPLSLFMDRNO7ZXUQFWMKSI/
兵庫県警は、共同所持で逮捕した警察官の自宅に、大麻所持容疑でガサを入れたようですが、大麻は発見されませんでした。
この時点で、大麻取締法の事件としては空振りに終わっているのですが、
「共同所持」の要件を少し甘くして強引に事件化したのかな~なんて印象を受けます。
それか、共同で所持していることが明らかな客観証拠が何かあったのか?
yotaroの考えですが、被疑者が警察官だからこそ、見せしめのために厳しくやったのでしょう。
警察官は身内の不祥事に甘いと言われがちですが、民間人であれば事件化が見送られるような事案でも、警察官だからこそ強引に事件化することもあります。
組織規律の保持、他の警察官への見せしめが目的ですね。
なぜ警察学校のうちに不祥事の芽を摘めなかったのか?
今回事件を起こした巡査達は警察学校の同期生とのことです。
年齢的に、高卒で警察学校を出て3年くらいの者たちですね。
警察学校のうちに、不祥事の兆候は無かったのか?
なぜ早めに辞めさせられなかったのか?
疑問に思いますね。