こんにちは、元警察のyotaroです。
今回は、
「遠方に住む親と連絡がつかない場合、警察に安否確認を依頼して良いのか?」
といった疑問ついてお答えします。
結論:警察に親の安否確認を頼んでいい
親が遠方ですぐ確認できない場合、警察に通報して安否を確認してもらうことができます。
こうした安否確認の通報は決して珍しくありません。
なお、あまり切迫性・緊急性が無い場合は、ご近所の頼れる方や、民生委員の方、ヘルパーさん等に連絡をしていただくのが良いでしょう。
警察に安否確認を依頼するときの注意点
警察への通報は親の居住地を管轄する警察署に
警察に通報して安否確認をお願いする時は、親が居住する場所を管轄する警察署に電話をしましょう。
110番通報をしても、親と住む県が異なる場合は、また警察署に電話しなおす手間がかかってしまいます。
管轄する警察署の電話番号が分からない場合は、ネットで「○○市 警察署」等の キーワードで検索すれば分かります。
警察署の電話番号にかければ、夜間であっても当直が電話に出てくれるので、事情を説明して安否確認を依頼してください。
身の危険が予想される場合、窓ガラス等が破壊される可能性がある
警察官が安否確認の依頼を受けて訪問しても、まったく家人の反応がないことがあります。
そういった場合、最悪の事態を想定して、窓ガラスを割って入る等の措置を取ることがあります。
割る前には、電話をかけてきた家族の方に確認を取りますので、
「最悪そういう連絡があるかもしれない」
ことは覚悟しておきましょう。
なお、割られたガラスなどは、ご家族様の負担で直してもらうことになります。
実際に安否確認に行った経験談
無事を確認できたパターン
安否確認で赴くと、なんてことはなく無事だったなんてことはよくあります。
私の経験だと、
・酒を飲んで寝ていて電話に気が付かなかった
・ご近所さんの家に行っていた
・携帯電話の電源が入っていなかった
等がありました。
無事が確認できなかったパターン
残念ながら、お亡くなりになっていたパターンもありました。
私の経験だと
急病でそのまま亡くなってしまった
お風呂場でヒートショック現象で亡くなってしまった
・自死を選んでしまった
等がありました。
安否確認の通報は警察官も不安になる
この安否確認の通報、警察官的にも行ってみないことにはわからないので、本当に不安になります。
安否確認した結果、亡くなっていると思わしき場合は、ご遺体の捜査=検視になってしまいます。
仕事ではあるものの、 ご遺体の捜査は気分のいいものではありません。
安否確認の通報は、警察官もご家族の方と同様に
「頼む!無事であってくれ!」
と心から祈りながら現場に向かいます。
無事が確認できた時の喜びは大きいです。
当然ですが、ご家族の方への連絡も清々しい気持ちで出来る訳です。
その反対であれば・・・言うまでもありませんね。