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刑事になりたい!刑事になるにはどうすれば良い?【元警察官が教えます】

この記事を書いた人
yotaro

警察歴8年、元某県警の巡査部長。
結婚を機に転職し、今は別の仕事をしています。
警察に興味のある方や、警察官試験に興味のある方向けに情報を発信しています。
実際の現場で経験した「リアルな声」をお届けしたいと思っています。

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こんにちは、yotaroです。

今回は、

警察署のエース的存在、みんなの憧れ!?である刑事にはどうやってなるのか?

についてお話します。

ドラマなんかでも刑事ものは未だに根強い人気ですし、警察の仕事といえばこの「刑事」の仕事を想像する方も多いでしょうね。

実際yotaroも若いころは刑事って格好いいよな~って思ってました。

刑事にも色々種類はありますが、ここでは一般的な警察署にいる刑事をイメージしてください。

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そもそも刑事とは?

一般的に「刑事」と聞いて思い浮かべるイメージは、「犯人の取り調べをする人」って感じですよね。

ただ、警察って刑事課の人間に限らず、地域課だろうと生活安全課だろうと交通課だろうと、誰でも犯人の取り調べは行うんです。

刑事事件の取り調べを行うか、道交法の取り調べを行うか、取り調べの対象となる犯罪が異なるだけで、警察官はみんな犯罪捜査をやりますし、取り調べだってやってます。

なので、「刑事になりたい!」って人は、

警察官採用試験に合格し、「刑事課の課員」を目指せば良いわけですね。

ウィキペディアにも分かりやすく載ってますね↓

刑事

刑事 - Wikipedia

〇〇刑事という呼び方は一般的ではない!?

ドラマなんかだと「刑事さん」とか「〇〇刑事」なんて呼ばれ方をしてますが、警察内部的にはあまり一般的な呼び方ではありません。

基本的に、警察組織では相手のことを苗字+階級or役職名で呼びます。

例)〇〇主任、〇〇係長、〇〇課長、〇〇巡査など

ただし、刑事課入りたての若い警察官なんかは、〇〇刑事と呼ばれることもあります。

不思議ですね?刑事課には独特の隠語もあったりして面白いです。

ではどうすれば刑事課の課員になれるのでしょうか?

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刑事になるための方法①警察官採用試験に合格すること

当然ですが、まずは各県警で行っている警察官採用試験に合格することです。

順位は何位だろうと関係ありません。

合格すれば良いんです。

刑事の仕事がしたい!という熱い気持ちを面接でぶつけていきましょう。

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刑事になるための方法②警察学校をちゃんと卒業すること

これも当然ですが、採用後に入校する警察学校を無事卒業してください。

ここでも順位はあまり気にしなくても大丈夫です。

良い順位を取るに越したことはありませんが、それが全てではありません。

卒業試験の成績が悪いと刑事になれない、なんてこともありません。

大卒なら6か月、高卒なら10か月と長いですが頑張ってください。

一度卒業すると各地の警察署に配置されます。

数か月の実践的な研修を終えた後に、再度大卒は2か月、高卒は3か月学校に入ります。

この課程を終えれば、一応一人前?の警察官です。

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刑事になるための方法③警察署勤務になったら一生懸命仕事をすること

待ちに待った警察署での勤務。

おそらくほとんどの人が警察署の「地域課」に配属されます。

いわゆる制服を着て街をパトロールする「お巡りさん」ですね。

この地域課での仕事に真摯に取り組むことが、刑事になるための一番の近道であると言えます。

全ての警察の仕事の入り口=地域課

この地域課という部署。

事件事故の「初動措置」という役割を担っており、ほぼ全ての現場活動に一番最初に臨場することになります。

地域課の警察官が取り急ぎ初動の対応を行い、その後に、事件の種類に応じて刑事課の警察官や交通課の警察官が現場に臨場します。

刑事課に自分をアピールしましょう!

刑事課の警察官が来たら引き継いで終わり・・・でも良いのですが、刑事になりたいのであれば、ここでやる気を見せておきましょう。

「自分にも〇〇をやらせてください!」「自分に何かできることありますか?」等、現場に臨場した刑事課の方に訪ねれば、何かしら指示がもらえるでしょう。

何もなかったとしても、間違いなく好印象ですよね。

刑事になりたいという人は多いので、少しでも刑事課の人に覚えてもらえるようにアピールしておきましょう。

また、日頃から刑事警察に関係する情報を収集し、活動報告で刑事課あてに小まめに報告すると目に留まりやすいですね。

刑事課の方で「お、こいつはやる気がありそうだな」と思われると、刑事課の人間から「顔を出しなよ」と刑事課に勉強に来ることを促されたりします。(顔出しで休日が潰れることも・・・)

何度も足しげく刑事課に通ってお手伝いしていると、「刑事任用課に行ってみないか」というお誘いがあります。

刑事任用課に選ばれた方!おめでとうございます。

その研修に行かせてもらえれば、来年度からの刑事課はほぼ確定です。

よっぽど刑事の人手が足りなかったり、人事の運が良ければ、早ければ警察官3年目くらいには刑事になることが出来ます。

しかし、これはよっぽどうまくいった場合の話で、実際にはいや~な留置場勤務を経験することになります。

刑事の登竜門!?留置場勤務

留置場勤務、それは警察署に留置されている被疑者のお世話係です。

朝の運動やら風呂の準備やら食事の準備、はたまた飲み薬の準備までしてやる仕事です。

この留置場勤務、好きな人は本当に稀で、yotaroも大嫌いな仕事でした。

留置場はとにかく時間の流れが過ぎるのが遅く、スマホも使えないため本当に勤務時間が苦痛です。

とは言え被疑者が変な挙動をしていないか、数分置きに監視しなければいけないため、それなりに責任も重大です。

yotaroが居た県警には、留置場勤務を2年間経験した者には、ある程度希望する部署に行かせてやろう、という取り決めがありました。(どこの県もそうなのかな?)

どういうわけかこの留置場勤務、とくに刑事課の登竜門として扱われることが多いです。

いったいなぜなんですかね?

「留置場勤務を通じて被疑者心理を学ぶため~」とかって話を聞いたことがありますが、留置場ってあんまり喋っちゃだめなんですよ。

そんな状況で何を学ぶんだ?って感じでしたね。

ただ、とにかくここで二年間頑張れば、優先的に刑事任用課に行かせてもらえることが多いです。

苦痛な仕事を頑張ったご褒美ってことですかね。

ただ、二年も留置場にいると現場の感覚は鈍りますよね~笑

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刑事になってからが本番!!

これまで刑事になるための方法について述べてきましたが参考になりましたでしょうか。

刑事になるために特別なスキルは必要ありません!

一生懸命仕事をやって、刑事課に積極的にアピールすれば、ほぼ確実に刑事になれます。

この刑事という仕事、実は最近若手からは、その仕事の激務さから敬遠されがちという話も聞こえてきます。

しかし、間違いなく刑事を経験すれば、警察官としてのスキルは格段にあがります。

ずっと刑事を続けないにしても、刑事課の仕事を身に着けておくことは間違いなく役に立ちます。

警察署での当直勤務も、刑事課員無しでは絶対に成り立ちません。

刑事になりたいという方、刑事課の仕事は大変だと思いますが、間違いなく自分を成長させてくれる部署だと思いますよ!

これから刑事を目指す皆さん、頑張ってください!!

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